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令和6年司法試験総括
記事を書くにあたって
司法試験は法科大学院修了者、修了予定者又は予備試験合格者でなければ受験できませんが、私は法科大学院に通ったことがなく、法科大学院の実体がわかりませんので、あくまでも予備試験を経験しての、司法試験受験の体験の総括記事となります。
問題の詳しい考察というよりも、どういう考え方(仮説)で司法試験に臨んだのか、その結果はどうだったのかというアプローチの仕方が中心の記事になり、問題の詳細にはあまり踏み込んでいないものとなります。
科目別の勉強方法には憲法短答以外はほぼ触れておらず、全科目横断的な勉強方法の記載になっております。
予備試験合格者だけでなく、今年司法試験にもう少しで合格しそうだった方や、予備試験の論文試験で3桁順位以上の成績だった方で、来年以降司法試験を受験される方にとってお役にたてる可能性がある記事かと思います。
予備試験合格までの実力の上げ方については、以下の記事などで書かせていただいておりますので、そこまでの勉強方法などについては、過去の記事をご参照ください。
不合格率をなるべく下げるというアプローチ
一般的には、合格するための確率をあげようとしますが、私自身のイメージとしては、司法試験に向けて徹底的に不合格になりそうな要素をつぶして、不合格率を下げるというアプローチをとりました。
厳密には、合格率を上げるアプローチも、不合格率を下げるアプローチも結果的に同じ意味になりますが、イメージとして、不合格率を下げるアプローチという言葉を使わせていただきます。
司法試験での上位合格というのは憧れがありますが、上位合格するメリットより、不合格のデメリットが大きすぎるので、私としては、上位合格よりも、不合格にならないことを優先しました。 おそらくほとんどの人が上位合格よりも、不合格にならないことを望んでいるのではないでしょうか。
直近数年の司法試験では、予備試験合格者の司法試験の合格率が9割を超えていることから、自分の実力を予備試験合格時から大きく伸ばすことよりも、自分が思っていたほどの実力が出し切れなかったとしても、合格最低ラインを超えることを目標にしていました。
結果的には総合160位台という順位でしたので、合格最低ラインを超えるという目標を大きく超えることができていました。
ただ、高順位だったというのは、問題の相性もあるかと思うので、高順位を目指したい人はあまり私の方法はお薦めできるものではないかもしれません。
以下は私が具体的に、不合格率を下げるためにしたアプローチです。
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