基幹システム刷新を脅かす「抜け漏れ」
基幹システム刷新、抜け漏れの取組み
IPAでも重視していた、基幹システム刷新、要件定義の抜け漏れの記載です。
要件定義を成功に導く128の勘どころ 2019年発行
抜け漏れの影響に加え、解決策を記載していました。
解決策例:「すべての要求を正確にかつ漏れなく記述することで、経営者からエンドユーザまでのすべてのステークホルダに理解できる文書を作成する。」(主な実施事項P.77)
DX実践手引書 2023年公開 2024年最終更新
DX実践にあたり、基幹システムにも言及していました。
「DX 実践手引書 IT システム構築編 レガシーシステム刷新ハンドブック」2021年
プログラムの移植や利用していない機能に言及していました。
https://www.ipa.go.jp/digital/dx/hjuojm000000eem6-att/000089583.pdf
SAPなどの基幹システム刷新プロジェクトで学習した取組みです。
着眼点
業務全体を網羅的に把握できる?
ステークホルダ間の利害調整は容易ではない。
現システム全体を網羅的に把握できる?
ブラックボックス化、サイロ化しがち。
新システム全体を網羅的に把握できる?
ERPパッケージの専門家で分担する。
一気通貫を目指すほど、
ステークホルダ間の利害調整が増える。
システムは、「この場合、こう処理する」かたまりになる。
処理パラメータ数の累積(場合)は天文学的になる。
対象とする現ビジネスを継承するには、
99%以上の高い網羅性を必要とする。
システム間連携には、業務上、
システム間整合、つまり、不整合の検出と復旧方法が必要となる。
取組み
新システムで対象とする全機能要件を要件定義で合意する。
全機能要件にテスト(取引)データを裏付ける。
つづき
現実的な取組みは、
基幹システム刷新前が望ましい
Excelが苦手でない業務の方でもできる
【現システムの取引データの把握】
にもとづき、追加・変更・削除し、
抜け漏れの根拠となる
【新システムで対象とする全機能要件の合意】
です。
【現システムの取引データの把握】を掲載します。
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