【決算シーズン】2024Q3の第4週目について②
アメリカ株の決算シーズン2024Q3が始まり、先日その第四週目を終えました。
先週はGOOG、META、MSFT、AMZN、AAPLなど大手ハイテク企業の決算が発表されましたが、一方でその他の企業も続々と決算報告をしています。
大手ハイテク企業以外の決算も振り返ってみたいと思います。
各社の決算・企業業績について
RDDT(レディット)の決算は、EPSと売上高、ガイダンスともにオールクリア。グローバルなデイリー・アクティブユーザー数は97.2 millionで前年同期比+47%でした。グローバルな週間アクティブユーザー数は365.4millionで、前年同期比+53%でした。グローバルなARPU(1ユーザーあたりの平均収益)は3.58$で、前年同期比+47%でした。オペレーティング・キャッシュフローは71.6M$で、前年同期は-7.7M$でした。加えてGAAP Gross Marginは90.1%で、前年同期は87.3%でした。
CDNS(ケイデンス・デザイン・システムズ)の決算は、EPSと売上高、ガイダンスともにオールクリア。Cadence.AIのポートフォリオの売上高が過去1年間で3倍近くに増加しました。システム設計・解析 事業の売上高成長率は前年同期比+59%(売上高全体に占める割合は19%)でした。IP事業の売上高成長率は前年同期比+47%(売上高全体に占める割合は14%)でした。加えてNon-GAAP operating marginは45%で、前年同期は41%でした。
PRCT(プロセプト・バイオロボティクス)の決算は、EPSと売上高、ガイダンスともにオールクリア。今年通年の売上高のガイダンスを上方修正しました。2024年第3四半期の米国でのハンドピース(高圧水噴射 を用いて前立腺組織を切除する際に使用される重要な部品の一つ)および消耗品の売上高は29.6Mドルで、前年同期比+74%でした。米国でのシステムおよびレンタル収入は19.6Mドルで、前年同期比+46%でした。加えてGross Marginは63.2%で、前年同期は53.8%でした。
SOFI(ソーファイ・テクノロジーズ)の決算は、EPSと売上高、ガイダンスともにオールクリア。今年通年のEPSと売上高のガイダンスを上方修正しました。会員数は前年同期比+35%でした。テクノロジー・プラットフォーム対応口座は前年同期比+17%の1億6,000万口座でした。金融サービス事業の純収入は、前年同期比+102%の238.3Mドルでした。純金利収入は前年同期比+66%の154.1 Mドルとなりましたが、これは主に個人預金の増加によるものです。非金利収入は前年同期比+235%の84.20Mドルでした。
RSI(ラッシュ・ストリート)の決算は、EPSと売上高、ガイダンスともにオールクリア。今年通年の売上高のガイダンスを上方修正しました。米国およびカナダにおける月間アクティブユーザー数(以下「MAU」)は約16万8,000人で、前年同期比28%増でした。また中南米(メキシコを含む)のMAUは約32万9,000人で、前年同期比122%増でした。加えて米国およびカナダにおける2024年第3四半期の月間アクティブユーザー1人当たり平均売上(ARPMAU)は388ドルで、前年同期比4%増でした。Adjusted EBITDA(調整後・税引き前利益)は23.4M$で、前年同期比+470%でした。
TEAM(アトラシアン)の決算は、EPSと売上高、ガイダンスともにオールクリア。サブスクリプション売上高は1,13B$で、前年同期比+32.9%でした。部門別では、クラウド部門の売上高は792M$で、前年同期比+31.0%でした。またデータセンター部門の売上高は336M$で、前年同期比+38.1%でした。加えてNon-GAAP Gross marginは84%で、前年同期と同数字でした。
HALO(ハロザイム・セラピューティクス)の決算は、EPSと売上高、ガイダンスともにオールクリア。今年通年のEPSと売上高のガイダンスを上方修正しました。Net Income(純利益)は137M$で、前年同期比+67%でした。またAdjusted EBITDA(調整後・税引き前利益)は184M$で、前年同期比+60%でした。セグメント別では、ロイヤリティ収入は155M$(+35.5%)でした。共同契約による収益は48.4M$(+221.8%)でした。
RBLX(ロブロックス)の決算は、EPSと売上高(Bookings)、ガイダンスともにオールクリア。今年通年の売上高(Bookings)のガイダンスを上方修正しました。平均 デイリー・アクティブユーザー数は78.9(百万人)で、前年同期比+27%でした。総プレイ時間 (Hours engaged)は20.7B時間で、前年同期比+29%でした。1デイリーアクティブユーザー当たりの平均ブッキングスは12.70$で、前年同期比+6%でした。
大手クレジットカードブランドの一つであるMA(マスターカード)のカンファレンスコールでは、消費者の購買意欲について『消費者は引き続き好調です。 消費者の健康状態の観点から見ても、良い傾向が続いています。 消費者は非常に健全な方法で支出を行っています。消費者の信頼感は引き続き高いのが現実です。それは数字にも表れており、消費パターンにも確実に表れています。』と述べられていました。
その他にもフードデリバリーサービスのDASH(ドアダッシュ)や輸送・配車サービスのUBER(ウーバー・テクノロジーズ)、医薬品のBMY(ブリストルマイヤーズ)、掃除用品などの消費財を扱うCLX(クロロックス)など多くの企業が好決算を報告しています。
ここまでのSP500全体の企業業績について(FACTSETより)
今週に決算が予定されている企業の一部
・HIMS
・PLTR
・ALAB
・MAR
・VRTX
・KVYO
・ARM
・DUOL
・APP
・CLBT
・HUBS
・LNTH
・MELI
・ALB
・QCOM
・GILD
・TOST
・YOU
・DOCS
・AFRM
・DDOG
・TTD
・NET
・DKNG
・OSCR
・ABNB
・AEYA
・ANET
・APD
・AXON
・HSY
・CCJ
・GOLD
・ADMA
・SPHR