資産形成で大切な事。
資産形成の目的は、あたなにとって大切な退職後や老後の資産を作る事です。
なので結論から言いますと、資産形成で大切なことは『超』長期的な視点で行い、短期的な投資やトレードとは区別するということです。
超長期投資の考え方
超長期投資とは、数十年といった長期的な視点で株式投資を行うことです。短期的の市場の動きに一喜一憂せず、長期的な経済成長や企業の価値向上に期待して投資を行います。
超長期投資には、以下のメリットがあります。
超長期投資の3つのメリット
1. 短期的なリスクの影響を受けにくい
株式市場は短期的に大きく変動しますが、長期的な視点で見ると、経済成長や企業の価値向上によって、右肩上がりに成長していく傾向があります。
超長期投資では、短期的の市場の変動に一喜一憂せず、長期的な視点で投資を行うことで、短期的なリスクの影響を受けにくくなります。
2. 複利の効果を享受できる
超長期投資では、投資期間が長いため、複利の効果を享受することができます。複利とは、得られた利益を再投資することで、さらに利益を生み出す効果です。
例えば、年利8%で10年間投資すると、元本は2.16倍になります。しかし、50年間投資すると、元本は49.7倍になります。
3. 資産形成に有効
超長期投資は、老後の資金準備や教育資金の準備など、長期的な資産形成に有効な手段です。
短期的には大きく値下がりすることもありますが、長期的な視点で投資を行うことで、着実に資産を増やすことができます。
超長期投資を実践するための5ポイント
超長期投資を実践するためには、以下の5つのポイントを押さえることが重要です。
1. 投資の目的と目標(必要金額など)を明確にする
超長期投資は、数十年といった長い期間にわたる投資です。そのため、投資の目的と目標を明確にしておくことが重要です。
老後の資金準備、教育資金の準備、あるいは資産形成など、目的によって投資方法も変わってきます。
2. 自分に合った投資スタイルを決める
超長期投資といっても、さまざまな投資スタイルがあります。
例えば、個別株投資、投資信託、インデックスファンドなど、投資対象や運用方法によって、リスクやリターンも異なります。
ちなみに個別株投資はリターンが大きい反面、リスクも高く、最悪のケースでは投資している企業が倒産する可能性もあります。
ここでは超長期の投資(資産形成)にフォーカスします。
重要となるキーワードは 『長期』・『分散』・『積み立て』です。
超長期の投資においては、個別株への投資は分散という観点からは筋が良くないと言わざるを得ません。
なので基本的には、全米株式や全世界株式に連動する投資信託やインデックスファンドのような分散された投資対象に長期で投資するのがおすすめです。
3.有利な制度を活用する。
日本で株式投資をするにあたっては、iDecoとNISAという税制優遇制度があります。これらは、どちらも個人で資産形成を促進するために設けられた制度です。
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、将来の年金のために毎月一定額を積み立てる制度です。積み立てた掛金は所得控除の対象となり、運用益は非課税になります。60歳以降に年金として受け取ることができます。
NISA(少額投資非課税制度)は、年間一定額(合計360万円)までの投資枠があり、そこで得た利益が非課税になる制度です。投資対象は、株式、投資信託、ETFなどがあります。
どちらも有用な制度であり、株式投資で資産形成を行う上では、ほぼ必須の制度です。
4. 投資を継続する
超長期投資は、短期間で成果が出るものではありません。長期的な視点で、コツコツと投資を継続することが重要です。
あとは市場の動向に一喜一憂せず、冷静に判断しながら投資を続けましょう。
5. なるべく早く資産形成のための投資を開始する
投資期間が長ければ、それだけ福利効果の恩恵を受けることができます。
時間が経てば、経つほど資産の増加スピードは加速していきます。
この資産形成における金融資産の増加の推移は、雪原で雪のボールを転がすイメージがピッタリです。
最初の一回りは小さくても、ボールは転がっていくうちに周りの雪を吸収してどんどん大きくなっていきます。
なので最初は小額からでも良いのです。
無理のない範囲での積み立て投資金額を決めたら、一日でも早く開始することが大事です。
最後に
少子高齢化により、社会保障費・医療費の増大、年金支給年齢の繰り下げ、インフレの進行など日本人にとって老後への資産形成は待ったなしの課題となっています。
ちなみに日本は他国に比べると資産形成がやりやすい国だと感じています。
失業率は低く、多くの日本人が労働によって収入を得ることができます。
加えて昨今はインフレによる物価上昇が目立ってきましたが、それでもまだ
諸外国に比べれば高くない分だけ、生活コストを低く抑えることができます。
iDecoやNISAのような税制優遇制度もあります。
そして資産形成に必要なことはシンプルです。
必要な知識も決して多くないので、あとは投資を実行に移すだけで、将来的にはそれなりの資産を形成できることが期待できます。
月々1000円からでも良いので、将来の資産形成に向けて最初の一歩を踏み出していきましょう。
あなたの資産家人生に幸あれ。