APPの決算結果 (2023Q4)の振り返り
2024年2月14日にAppLovin(ティッカーシンボル:APP / セクター:ソフトウェア)が第4四半期決算を発表しました。
予想($)EPS0.35
実積($)EPS0.49⭕
予想($)売上高928.17M
実積($)売上高953.26M(+35.7%)⭕
Software Platform revenue(M):$ 576 (+88%) 📈
Segment Adjusted EBITDA(M):$ 420 (+126%)📈
Segment Adjusted EBITDA margin:73% 前年同期:61%📈
Adjusted EBITDA(M):$476.2 (+83%)📈
Adjusted EBITDA margin:50.0% 前年同期:37.0%📈
Net Margin(純利益率):18% 前年同期 -11% 📈
◆NEXT Quarter(来期)のガイダンス◆
予想($)売上高923.83M
提示($)売上高955M~975M⭕
年間チャート
カンファレスコールの要約①
質問
2024年のガイダンスを出していない理由とは
ソフトウェア・プラットフォームのリーチ拡大に向けた取り組みについて
回答
2023年第2四半期に発表したAIプラットフォームのアップグレードであるAXON 2.0は、非常に好調な成長を遂げている。
AXON 2.0は初期段階の技術であり、まだ稼働して半年あまりだが、今後さらに成長が見込まれる。
この技術の応用範囲は現在よりもはるかに広いと考えられる。
チームは継続的に技術を向上させており、将来に大きな期待を寄せている。
新技術であるため、長期的なガイダンスを出すのは困難である。
カンファレスコールの要約②
質問
中国の広告主が好調な理由について
回答
中国のロックダウン解除により、中国のパートナーがオンラインに戻り、効率性が高まった。
中国のロックダウン解除が、中国のパートナーの活動にプラスの影響を与えている。
中国国内で制作された多くのコンテンツが欧米で配信され、広告関連ビジネスに利益をもたらしている。
カンファレスコールの要約③
質問
DMA(Digital Markets Act)の施行によるGoogle Android IDの非推奨化、そしてiOS 17.4など、モバイル広告市場への影響について
回答
Google Android IDの非推奨化やiOS 17.4などの影響はまだ不明確。
過去の変化にも柔軟に対応してきた実績があり、今後も自信を持って対応していく。
オープンウェブよりもコンテクストに基づいた行動モデルを採用しているため、ユーザーデータの取り扱いに関しては、他の企業よりも有利な立場にある。
※DMAは、Digital Markets Actの略称で、日本語ではデジタル市場法と訳されます。欧州連合(EU)がEU域内のデジタル市場における競争を促進(独占禁止)することを目的としています。
カンファレスコールの要約④
質問
AppleのヨーロッパにおけるApp Store手数料引き下げの影響について
回答
App Store 外でのiOSアプリの配布は、開発者にとって経済的に不利。
将来的には、世界的に十分な圧力がかかり、規制や裁判所の判決により手数料が引き下げられる可能性がある。
手数料引き下げは、広告ソリューションにとって大きな利益となる。
補足
Appleは、2021年1月1日にApp Store手数料を中小企業に限り30%から15%に引き下げた。(全体的な手数料引き下げは行われていない。)
手数料引き下げは、アプリ開発者にとってメリットとなる可能性がある。
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