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打診買いとは
打診買いとは、株式投資において、相場の下落局面や停滞局面で、株価が底値に近づいていると判断した際に、少量ずつ株式を購入していく手法です。
目的:
下落リスクに対する備え: 株価が底値圏にあると判断した場合、一気に購入するのではなく、少しずつ買い増ししていくことで、平均購入単価を下げ、リスクを軽減することができます。
相場の様子見: ポジションを段階的に構築していくことにより、相場の流れや市場の反応を確かめながら、慎重に投資判断を行うことができます。
メリット:
リスク軽減: 一度に大量の株式を購入するよりも、3~4回に分けてなど、リスクを分散させることができます。
柔軟な対応: 相場の状況に応じて、購入量やタイミングを調整することができます。
心理的な安心感: 少しずつ買い増ししていくことで、精神的な負担を軽減できます。
デメリット:
機会損失: 株価が予想以上に早く反発した場合、購入量が少なかったため、大きな利益を得る機会を逃す可能性があります。
打診買いのポイント:
資金管理: 投資資金全体に対して、打診買いに使う資金の割合をあらかじめ決めておくことが重要です。
購入タイミング: 相場が底入れして上昇に向かうにはある程度の日柄を要する可能性も高いので、慌てず相場の状況を慎重に判断した上で、購入タイミングを決定しましょう。
銘柄選択: 成長性や業績の中身などを加味して銘柄を選ぶことが重要です。
まとめ:
打診買いは、慎重に投資判断を行いたい場合や、相場の下落局面でリスクを抑えたい場合に有効な手法です。基本的に、相場の底値を見極めることは難しいです。見込みが外れることもあります。特に個別株に関してボラティリティの激しい相場環境では、たとえレンジ相場であっても最初に自分の買ったタイミングから10%くらい株価が下がることは少なくないです。なので最初のポジションサイズを抑えることにより、大きく勝つことよりも、大きく負けないことに重きを置くことが有効です。