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【決算シーズン】2024Q4の第3週目までの振り返り

アメリカ株の決算シーズン2024Q4が始まり、先日その第3週目を終えました。

注目のNFLX(ネットフリックスや)やGE(GEエアロスペース)、ISRG(インテュイティヴ・サージカル)などの企業が発表されましたが、振り返って行きたいと思います。

各社の決算・企業業績について


ISRG(インテュイティヴ・サージカル)の決算は、EPS【⭕】と売上高【⭕】、ガイダンス【⭕】ともにオールクリア💯今期のEPS成長率は前年同期比+38.1%で、売上高成長率は+25.2%でした。・今期の全世界のダヴィンチ手術件数は2023年第4四半期と比較して約18%増加しました。・今期は2023年第4四半期の415台に対し、493台のダヴィンチ手術システムを導入しました。Non-GAAP gross profit margin(粗利益率)は69.5%で前年同期は54.3%でした。Non-GAAP income from operations margin(営業利益率)は38.4%で、前年同期は13.3%でした。

GE(GEエアロスペース)の決算は、EPS【⭕】と売上高【⭕】、ガイダンス【⭕】ともにオールクリア💯今期のEPS成長率は前年同期比+28.2%で、売上高成長率は+15.6%でした。2025年に7.0Bドルの自社株買い戻しする計画を発表しました。Total orders(総受注額)は15.5B$で、前年同期比+46%でした。Non-GAAP Operating Profit Margin(営業利益率)は20.1%で、前年同期は15.6%でした。

MMYT(メイクマイトリップ)の決算は、EPS【⭕】と売上高【⭕】💯今期の売上高成長率は+24.8%でした。グロス・ブッキング(総予約額)は2,612.4M$で、前年同期比+25.1%でした。【各セグメントの売上高とその成長率】①航空券の売上高は61.37M$で、前年同期比+18.6%でした。②ホテルおよびパッケージの売上高は147.09M$で、前年同期比+17.2%でした。③バスチケットの売上高は31.84M$で、前年同期比+31.7%でした。④その他の売上高は27.07M$で、前年同期比+110.7%でした。

NFLX(ネットフリックス)の決算は、EPS【⭕】と売上高【⭕】来期のガイダンスは未達【❌】来年通年のガイダンスはクリア【⭕】今期のEPS成長率は+102.4%で、売上高成長率は前年同期比+16.0%でした。Operating Income(営業利益)は2,273M$で、前年同期比+51.9%でした。Operating Margin(営業利益率)は22.2%で、前年同期は16.9でした。グローバル・ストリーミング有料会員数は301.63Mで、前年同期比+15.9%でした。グローバル・ストリーミング有料会員の純増数は前年同期比+18.91Mでした。


APH(アンフェノール)の決算は、EPS【⭕】と売上高【⭕】、来期のガイダンス【⭕】ともにオールクリア💯今期の売上高成長率は、前年同期比+29.8%でした。Consolidated Operating margin(総営業利益率)は22.1%で、前年同期は20.7%でした。Adjusted Operating Marign(調整後・営業利益率)は22.4%で、前年同期は21.2%でした。


その他にも大手損害保険会社のTRV(トラベラーズカンパニー)や金属・鉄鉱業のAA(アルコア)、コングロマリットのMMM(スリーエム)、大手銀行のSCHW(チャールズシュワブ)などが好決算を出しました。


カンファレンスコールの一部


AXP(アメリカン・エキスプレス)のスティーブン・スクエリ『業界全体では、プレミアム商品を利用するミレニアル世代やジェネレーションZの消費者の数はさらに急速に増加しており、当社はこれらの消費者層において、業界を上回るペースで信用力の高い顧客を獲得しています。第4四半期のカード会員の支出額は予想を上回るものでした。今年の結果を語るには時期尚早ですが、2024年を終えるにあたり、私たちはその勢いが増していることに勇気づけられました。現時点では、2025年の請求額の成長は2024年通年の数字と同程度になると想定しています。世代別に見てみると、ミレニアル世代とジェネレーションZの消費は、他の年齢層よりも速いペースで成長を続けており、第4四半期の前年比は16%増でした。注目すべきは、すべての世代で第3四半期と比較して消費が増加したことです。商業サービスへの支出は、前年比で4%増となり、米国の中小企業は3%増となりました。これは、過去数四半期と比較してやや増加しており、オーガニック消費の成長が少しずつ改善していることを示しています。また、当社のグローバルな大手顧客ベースからの支出も増加しており、顧客業界全体における交通費および交際費の支出の改善に加え、商品およびサービスの支出も改善しています。



ここまでのSP500全体の企業業績について(FACTSETより)

現時点では、S&P 500の第4四半期の収益シーズンは好調な滑り出しを見せています。

全体として、S&P 500 企業のうち 16% が 2024年第4四半期の実績をこれまでに報告しています。これらの企業のうち、80% が予想を上回る実際の EPS を報告しており、これは 5年間の平均である 77% を上回り、10年間の平均である 75% を上回っています。

本日時点でのEPS成長率は12.7%となっています。これは、先週の12.4%と第4四半期(12月31日)末時点の11.8%というEPS成長率と比較すると、高い数値です。

仮に12.7%が第4四半期の実際の成長率である場合、これは2021年第4四半期(31.4%)以来、指数が報告した前年比収益成長率としては最高となります。また、指数としては6四半期連続で前年比収益成長率がプラスとなることになります。

11セクターのうち7セクターが第4四半期の前年比増益を報告しています。この7セクターのうち6セクターは2桁成長を報告しており、金融、通信サービス、IT、一般消費財、ヘルスケア、公益事業となっています。一方、4セクターは第4四半期の前年比減益を報告しています。この4セクターのうち2桁減益を報告しているのはエネルギーセクターのみです。

売上高に関しては、S&P 500 企業の 62% が実際の売上高が予測を上回ったと報告しており、これは過去 5 年間の平均である 69% および過去 10 年間の平均である 64% を下回る結果となっています。

12ヶ月の先予想PERは22.2で、これは5年平均(19.7)および10年平均(18.2)を上回っています。このPERは、第4四半期(12月31日)末に記録された21.5という12ヶ月先予想PERをも上回っています。

FACTSETより引用:https://insight.factset.com/sp-500-earnings-season-update-january-24-2025


今週に決算が予定されている企業の一部

・SOFI
・T
・RTX
・QRVO
・LMT
・SBUX
・BA
・GM
・NOW
・META
・TSLA
・TMUS
・URI
・ASML
・DHR
・CLS
・LRCX
・MSFT
・IBM
・TEAM
・V
・NOC
・KLAC
・CAT
・INTC
・MA
・AAPL
・U
・ABBV


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