大自然の配色

本当は秘密にしておきたい「非デザイナーのための配色戦略」

こんばんは。「弱者の戦略」板橋です。
私はデザイナーでは無いのですが、これまで数多のスライドを作ってきたことから、幾分かスライド作成が得意だったりします。

これは最近作ったもので、書籍「弱者の戦略」の図解です。
ちょっとだけ紹介します。

特にあるとき、独自の配色方法を見出してから

「スライドが本当にキレイですね。」

とあらゆる人から褒めて頂けるようになりました。

私の場合は、特に「色」を褒められたりするのですが、私は特段デザイナーでもありませんし、色彩の勉強などしたことがありません。(笑)

これは広告の仕事で、数多のスライドを作っていく中で我流で見つけた方法です。そのため、もしかしたら色彩の理論上おかしなことになっているかもしれません。

ただ、私のアウトプットを評価してくれる人がいるという事実があるのも事実。

今回、私は「知っているだけで得する」という点に絞って、極めて簡易ですが私の「配色方法」をご紹介します。

この投稿があなたにとって、価値のある情報となり、仕事や私生活で活かして頂けると嬉しく思います。

■①:「大自然の法則」

あなたは、この絵を見てどう思いますか?
大自然を美しいと感じるのは、人類皆、同じだと思います。

この大自然の「絶景」を活かして、
配色を決める
というのが私の基本戦略です。

たとえば、以下を見ていただけると「大自然から色を採る」というイメージが分かりやすいと思います。


ただし、ここで注意があります。
あくまで「自然」というのがポイントで「夜景」のような「人工的な美しさ」はNGなのです。


「人工物」というのは「自然」ではなく、考え方によっては「不自然」ともとれます。

全く人間が干渉していない大自然の景色こそが、
万人が共通して美しいと感じる配色の基礎なのかも
しれません。

さて、最初に見ていただいた「森林」をベースに作ったスライドが下記です。

このスライド制作の思考過程を説明します。

①まず、スライドのフォーカスを「依存」と、弱者の「バッタ」に当てたいという意図がありました。

ただ、「依存」の色...。といっても思い浮かばないため「バッタの緑」を想い浮かべました。

緑。

②つぎに、「緑」で美しい自然を思い浮かべましょう。
ここで、私は「森林」を思い浮かべました。

森林。

③「森林」の大自然の写真をGoogle画像検索で探します。
一番美しいと思う写真からPowerPointの「スポイト機能」で色を対極にある2色を吸い取り、使用しました。

こういう思考で作り、完成しました。

私のスライドの配色の多くは、このように大自然から着想を得て、配色をしています。

でも、この大自然の法則だけだと太刀打ちできない場合があります。
そういうときは、次の方法も組み合わせて使います。

■②:「色相環 対色の法則」

「色相環」というものをご存知でしょうか。
私も詳しくは知りませんが、よく見るこの色の環です。

これの「最も離れた色同士」すなわり対色を用いることで
見る者にはストレスの少ない、鮮やかな配色になる傾向がある、ということは覚えておいて損は無いはずです!

たとえばこれ。

たとえばこれも。

2つ目なんて、もうTSUTAYAですね。(笑)

つまり、これの意味するところは、何かひとつメインの色が決まれば、もう1色はこの色相関で離れている色をピックアップすることで美しくなるということです。

この知識をベースとします。
その上で、たとえば下記スライドの配色をどう決めたか?という思考過程を解説します。

ーーー

①まず、登場人物に「シカ」と「ウサギ」がいます。
これらの色は必然的にある程度決まっているので、そのまま配色します。

②つぎに大陸です。これが少し難しいです。
ここで大陸をどういう色にするかは幅がありますよね。
「緑」でも「茶色」でも、色々考えられると思います。

そこで、「色相環」をチェックします。
ここで見るべきは、いま色が決定している「ウサギ」や「シカ」の色。

どちらも暖色系で、大体同じエリアにまとまっていることに気付きますね。そこで、「対色」です。

大まかでいいので、対を見てみると青~緑あたりが対にヒットするので、
中間の「エメラルドグリーン」を選択
しました。


③ここから先は応用編です。
なぜなら、基本的には3色以上使うと、色の情報量が多くなってゴチャゴチャしがちです。なので、ここで止めるのはありだと思います。

ただ、先ほどの色相環からして「青」は相性が良いことが分かっていたので、あまり色味を出さない「暗めの青」を選択することでも成り立つと考えました。

こういった感覚は、これまで紹介した2つの原則を中心にスライドを作っていく中で試行錯誤すると勝手に身に着けることが出来ると思います。

ーーー

①大自然の法則
②色相関 対の法則

いかがでしたでしょうか?

私は、何事も「自然の原理」から出発するタイプの思考が好みなので、基本的には「大自然の法則」をベースにした配色を行っています。

これから時代やテクノロジーがどんなに発達しても、人が大自然を美しいと思う心は変わらないでしょう。

この方法で配色を行えば、その美しさを大自然の絶景が担保してくれると信じています。
私はこれからも「不変の自然原理」から学んでいきます。

ーーー
P.S.
★2018/9/28
「非デザイナーのためのレイアウト戦略」も公開しました!

こちらの情報も、知っているか知っていないかで、大きく結果が異なってくると思います。おすすめです!

P.S.
★2018/10/2
「読みやすい文章にするたったひとつの戦略」も公開しました。

良いスライドには、"文章"も非常に重要な要素だと思います。
こちらも、誰でも即実践できる内容となっています。


ーーー弱者の戦略™️ーーー
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板橋 洋輔 (いたちょ)
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