よちよち進む、やさとプロジェクト(仮)の進捗報告
さて、すでに初雪をコンプリート済みの北海道旭川市から、明日久しぶりに八郷(茨城県石岡市)に行きます。石岡に2泊したあと、そのまま東京で2泊。出張前はなにかとパタパタしております(笑)。
タイトルには進捗報告と描きましたが、要は進捗報告の名を借りた、やさとプロジェクト(仮)についての思考プロセスのシェアです。恥ずかしー。
約3年ぶりの八郷は情報収集から
八郷へ行くのは、父が亡くなったのが令和元年(2019年)7月で、たしかその翌年に行ったののが最後なので約3年ぶり。懐かしい方、初めましての方、併せて6名にお会いする予定です。
今回は、ひたすら情報収集のための訪問になります(たぶん)。
父が創立したやさと農業小学校とその校舎であるあめにも舎。平成28年(2016年)に父が健康上の理由で活動を続けられなくなって、「空き家にはしておけないな」と頭を痛めていました。
そこに、八郷に住み、有機農業で生計を立てながら「やさと農業小学校のような子どもたちに農業体験を提供することをやってみたい」という方が現れました。うれしかったですねー!
その方には、住居としてあめにも舎に住んでいただき、採れた有機野菜を出荷する事業に取り組みながら、落ち着いたらやさと農業小学校を再開してもらう方向で話を進めていました。
「だめだこりゃ」気がつけば約7年
僕の方もそのまま都内のシェアハウス事業やら、研修事業、それからコロナで退院できなくなってしまった義理の父を自宅で看取ろうと令和3年(2021年)に旭川市に引っ越すなど、忙しく過ごしておりました。
で、気がつけば、農業小学校を再開しないまま約7年(!)。
まあ、僕の若さというか経験不足というか(苦笑)。普通に考えてみれば、ほぼ定年退職後の父(世代的・職種的に退職金や年金もふんだん)と、これから家族を養い子どもたちの学費を稼いでいく世代の間には、条件的にも様々な違いがありますし、
そもそも彼が「農業小学校をどれほどの熱量でやりたいのか?(やらなければならない根拠)」をちゃんと聞くことなく、半端な委任もどき状態を作ってしまったわけです(ラフな合意のまま自走する人も世の中にいることはいますが)。
普通に考えて「だめだこりゃ」と思いましたね(笑)。人生、長いようで短いと実感させられる貴重な経験になりました。
こだわりを捨てて、軽やかに
なので、完全にもう一度仕切り直しです!
「あめにも舎という建物で、何を(What)どうやるか?(How)」については、農業体験にこだわることを一度止めました。
父の「想い(Why)」「何を(What)」「どうやるか?(How)」、すべてをコピーして僕が継承することは不可能だという当たり前の事実に気づいたからです。
不動産としてのあめにも舎は、借地の上に建つ建物であり、地代、建物に固定資産税、修繕費といったランニングコストがあります。
が、そんな条件や立地など前提条件は一旦脇に置いて、まずは無責任にアイデアをパパパーーッと書き出してみました。
<賃貸/大家業>
一般住宅
託児施設(一時預かり?)
老人ホーム
<その他の事業>
農業体験
グリーンツーリズム的な(ピッツェリア、カフェ、地元のウイスキー提供)
農畜産物加工(店舗+ネット販売?)
研修施設(10名程度の小規模)
ワーケーション施設
民泊
コワーキングスペース
<売却>
売却する
まずは軽く「こんな可能性もあるんだな」なアイデア・レベルに留めておいて、明日から現在あめにも舎にお住まいの方を含め人に会い、現場に足を運んで、話をひたすら聞き質問し、情報収集に励みます。
独立して12年ほど経って、よほどの商才ある方はわかりませんが、結局のところ事業って、相手目線でお役に立ち、丁寧に構築していくしかない、焦ってもだめだなーと思う次第です。
相手目線なしに、戦略だマーケだブランドだ商品開発だとアレコレ言ったところで、「どうにもならないでしょ」という(笑)。
八郷という土地に建つ建物を活用し、地域や首都圏の皆さんに欲しい!と言われる、喜ばれる「ここぞ」というポイントを発見・創造して、八郷地区のお役に立てるよう力を尽くしたいと思います。
八郷のこと、石岡市のこと、茨城県のこと、なーんにも知りませんので!お会いする皆さま、そして偶然お会いする皆さま、いろいろご教授ください。よろしくお願いいたします!