地域的カースト思考:高校受験の話
皆さんは、高校受験をはじめ、短大、大学、専門学校など
様々な選択肢の中から悩み、選んできたのではないだろうか。
今回は、私の高校選択に潜むカースト思考と、
負けじと戦った私の話である。
突然だが、私は小学校の頃から「商業高校」に将来は行くものだと思っていた。
そのため小学校から、そろばん教室に通い、「珠算検定」と「暗算検定」の資格も取っており、着々と商業高校に向けての準備が始まっていたのだ。
当時、田んぼや野山を駆けずりまわり、
公園の中、安全確認のもと、チェーンを振り回しながら自転車を漕いでいた私としても、何ら疑念を抱く事すらなかったのだ。
なぜならここには田舎や地域に潜む、
カースト思考が潜んでいたからである。
ここから書くことは、その出身者にとって不快にさせてしまうかもしれないが、あくまで「私が暮らしていた街だけ」の「誤った共通認識」という事を伝えておきたい。
私の通学可能な範囲には、高校が5校存在しており、
「普通高校」「商業高校」「農林高校」「工業高校」「私立高校」
この選択の基準が実に偏見にまみれたカーストなのである。
普通高校 … エリートが行く貴族階級の学校
商業高校 … 普通の学力で平均的な一般家庭
実業高校 … 勉強が苦手、農家畜産業の家庭
工業高校 … 変態・変人の集まり
私立高校 … 上記4校に入れなかった者たち
上記のように、誰が決めたか「謎のカースト制度」が地域の共通認識として根付いている。
そして驚きなのが、中学校の教師が学校一覧として出してきた紙にも、上記をもっと当たり障りのないように書いた形で紹介していた。
もちろんこれらは一方的に決めつけられた価値観であり、実体とは全くそぐわないものだ。
将来農家や畜産業の家業を継ぐために、実業高校で知識を付けているものや、特待生として私立に行っている人もいれば、普通高校でも救いのないアホな人はいるし、なぜ商業高校に行ったのだろうと自問自答する者も居るだろう。
ただこんな偏見にまみれたカーストにも一点、
間違っていないと思う部分があった。
それは「工業高校」だ。
この記事を読んでいる方の中で、工業高校出身者がいた場合は大変申し訳ないのだが、暴言を許してほしい。
「あなた、変態です。」
ちなみに私はというと、はい、「工業高校」を選択しました。
下記リンクの記事でも書いたが、中学生時代の抑圧された環境は、次世代の変態を生むのかもしれない。
なお、この変態については既に実証されており、
中でも私の可愛い後輩が、高校進学前、油性マーカー「ハイマッキー」で校舎を一筆書きするなどの(反社会的)偉業を成し遂げている。
教師陣の皆さまは、教室外でハイマッキーを持っている生徒がいたら、捕縛もしくは通報したほうがいいかもしれない。
中学生にはまだ早すぎる代物である。
これまで安泰だと思われた、商業高校へ向かうレールがなぜ壊れてしまったのか。
それは次の記事で語っていきたいと思う。