128 組み込み型金融の広がり
Insight Tech アイタスクラウド営業担当です。
銀行同様保険サービスも組み込み型が増えそうな予感です。
銀行業界では、銀行サービスを切り分けて異業種の企業に提供して協業するといった「組み込み型金融」が広まっていますね。中でもGMOあおぞらネット銀行は、家計簿アプリ、派遣サービス、ふるさと納税サービスなど130社以上に銀行APIを公開しており、抜きん出た存在になっています。
それが日本の保険業界でもいよいよ始まるとのことです。
内容は、ECサイトへの出店事業者向けの保険で、クレジットカードの不正利用により回収できなかった代金を補償するとのこと。
従来は、サイトへの出店契約とは別に保険契約を結ぶ必要があり、細かい企業情報を入力した後、審査を受けなければならなかったようですが、これからは出店者向けの管理画面上で補償内容と保険料を選択するだけになるとのこと。カードの不正利用があった場合も、サイト上で保険金請求ボタンを押せば保険金を受け取れるそうです。 楽ちんですね。
保険サービスの不満として、「種類が多すぎて分からない」に次いで多いのが、「契約時と有事の際の手続きの煩雑さ」ですので、まさに求められていたサービスかと思います。
ちなみに組み込み型保険の市場規模について少し調べたところ、現状そこまで大きな規模ではないものの、2030年には世界の元受保険料の25%(7,220億ドル)を占めるだろうという予測も出ているようです。
画像:SOMPO未来研究所 SOMPO未来トピックス2021 Vol.8 エンベデッド・インシュアランス~新時代の保険販売手法「組込型保険」をどう見るか~ より抜粋
かなり期待値が高いですね。
保険は一度入ると切り替え等が面倒なので、
新たな市場ではスピードがものを言う部分がありますね。
大型のECモールから順に保険が充実していきそうです。