フランキー3枚獲得! 紫 ”アグロカイドウ” デッキ紹介&解説
お久しぶりです。いためしです。
嬉しいことに環境初期に書いたキッドの記事を読んでくれた方からスタンダートバトル(以下スタバ)で「記事読みました!」と何人も話しかけて頂いてありがたい限りです。
自己紹介等はこちらをご覧ください
環境最強とか書いてるのにもう1ヶ月近くキッド使って無いなんて言えねえ…
その後にリミテッドの記事も書いたんですが、「思ったより伸びねえなあ……」と思っていましたが依然としてパックが買えないので当たり前なんだよなあ……。
買えても2パックとか4パックとかだしそらそうなるわな……
というわけで今回はそんなスタバに1週間で3回参加してプロモフランキーを3枚持ち帰った現在使っている紫単「アグロカイドウ」のデッキ紹介になります。
2枚目ランダム賞じゃねえか!!!!!!!!!!!!!!
というわけで9月4日~9月11日の約一週間でスタバに3回参加して2回優勝したデッキの紹介になります。
とはいえ、どちらも参加者32人の5回戦のトーナメント(フラグシップと同じ)を2回全勝しているだけあって、デッキはめちゃくちゃに強いです。
ちなみに2枚目のランダム賞は1/31を引き当てましたが、戦績は一方的に鬼ヶ島を置かれたカイドウミラーと赤単ゾロに負けて3-2でした。
単純に有料noteってどのくらい売れるんだろうって興味が半分と、デッキの強さの一端を情報アドバンテージが占めていることが半分で、今回は序盤無料の中盤以降有料(500円)という形を取らせていただいています。
無料部分では主に初手で鬼ヶ島を引く確率についてお話しているので、少しでもデッキ構築の際の参考になればと思います。
デッキリスト
ひとまず今回のデッキリストはこんな感じです。筆者の肥大化した自己顕示欲のお陰でTwitter探せば出てるのでここは無料公開です。
カイドウ学概論
皆様はカイドウデッキについてどんな印象をお持ちでしょうか?
多分渋谷のJK100人に聞いたらこんな感じです。多分。
《鬼ヶ島》というカードがあまりにも強すぎて大体《鬼ヶ島》中心に話が進みます。
鬼ヶ島が初手にある時とない時の落差はこのくらいあります。
では、その《鬼ヶ島》が初手に来る確率って何%なんでしょうか?
ここから今は数学です。
まず、先手のプレーヤーの50枚デッキに《鬼ヶ島》が4枚入っている場合、初手の5枚に《鬼ヶ島》が1枚以上ある確率は、約35.3%になります。
《鬼ヶ島》を置ける確率は先手2ターン目の1枚ドローを含めて6枚引いて約41%
初手に《鬼ヶ島》を1枚も引けなかった場合にマリガンをするルールで試行をすると《鬼ヶ島》を引けない確率をそれぞれ掛け算して、0.647×0.59=0.381
約61.8%程度の確率でマリガン込で鬼ヶ島を2ターン目に置けます。
逆に言うと《鬼ヶ島》を4枚入れると約4割の確率で《鬼ヶ島》を置けずにゲームがスタートします。
3試合したらだいたい1回は《鬼ヶ島》無しという感じ。
これは日本球界最終年のイチロー(2000年)と対戦してヒットを打たれる確率とだいたい一緒(打率.387)です。絶望ですね。(逆にわかりにくい)
《鬼ヶ島》4枚では全然安定しないということがお分かり頂けたと思います。
安定性をあげよう
安定して確実に2ターン目3ドン→3ターン目6ドンにジャンプするためにジェネリック鬼ヶ島である《うるティ》を採用します。
(以下、個別のカードと区別するために《鬼ヶ島》+《うるティ》の「加速カード」をまとめて鬼ヶ島sと扱います。)
なぜそこまでして6ドンにジャンプしたいかは6コスト《キング》がハチャメチャに強いという理由が一番です。これについては有料部分で触れます。
というわけで《鬼ヶ島》と同じ役割を持つカードを増やしていった時の確率の表がコチラになります。
当たり前ですが、入れれば入れるほど先手2ターン目に置ける確率は高まります。
では、結局《鬼ヶ島》と《うるティ》は何枚入れればいいのか。
「うーんやっぱり安定して9割くらいは置きたいよね~!8枚!」
「77%あれば置けるっしょ!6枚で!」
「いや!俺は3枚だけ入れて50%に賭ける!!」
「うるティは鬼ヶ島にあらず!4枚!」
十人十色だと思います。
ですが、ここの確率だけを見て枚数を決定するのは勿体なさ過ぎます。
《鬼ヶ島》や《うるティ》に共通する弱点として、重ね引いた時があまりにも弱いことがあります。
鬼ヶ島sを2ターン目に置けたはいいものの、手札が《鬼ヶ島》や《うるティ》まみれだとだいたい負けます。
鬼ヶ島sを入れれば入れるほど2ターン目に置きやすくなるメリットがあるが、入れれば入れるほどたくさんの枚数を引きすぎるデメリットもあり、トレードオフの状態にあると言えます。
個人的な感覚では、重ね引いた2枚目は《クイーン》の能力で捨てて処理すれば許容できるとして、できれば3枚以上は引きたくない。
鬼ヶ島sを最低限しか引かない確率を求めよう
というわけで、初手5枚+ライフ5枚+ドロー5枚の15枚のうち鬼ヶ島sを3枚以上引かない確率の表をご用意して、前述の2ターン目に鬼ヶ島sを置ける確率とのグラフにしました。
(《クイーン》と一緒に来る確率まで求めると大変なので割愛)
以上!!!6枚!!!決定!!!!
というのは冗談で、実際に6枚(《鬼ヶ島》4枚+《うるティ》2枚)になっていますが、あくまで”個人的に”どちらの確率も鑑みてリスクとリターンの許容できるバランスが良いのが6枚でした。
それでも約23%の確率で鬼ヶ島sは初手に来ませんし、約25%の確率で鬼ヶ島sをめっちゃ引きます。
単純計算で5回戦で1回はドンの加速無しで戦う羽目になります。(もちろん上振れて全試合引けることもあり)
カイドウデッキを使う以上、鬼ヶ島を引けなかったから負けではなく、この数字を受け入れて「鬼ヶ島sなしでも最低限戦えるデッキ」を構築する必要が出てきます。
ちなみにこの鬼ヶ島sの枚数に正解はありません。
確率の世界なので上振れや下振れで4枚でも引く時は毎回引くし、引かない時は5回やって5回とも来ないこともあり得ます。
重ね引きたくない3枚という枚数はそもそも個人的な感覚ですし、3枚以上引くリスクを上げてでも鬼ヶ島sを置きたい場合は7枚でも正当化されます。
また、デッキの内容によって変わってきます。
《福ロクジュ》を入れて鬼ヶ島sを置けた時の最大値を求めるデッキの場合、個人的な感覚では7枚以上入れた方が良いと思います。
もちろん今回は引くカードの枚数を15枚にしましたが、枚数が変わることで確率も変わってきます。
しかし、ただ闇雲に感覚だけを頼りにカードの枚数を決定するよりも、数字を参考にしながらカードの枚数選びをできるとそれだけでアドバンテージになります。
もちろん、TCGを長くやっていると、この感覚が研ぎ澄まされてくるのでわざわざ計算をせずとも「この役割は7枚だな」とか「この役割は11枚くら欲しい」など勝手に答えが脳内で出てくる場合もあります。
かくいう自分もこれで、実は今回の確率計算は後付けで「まあ6枚だろうな」と回してみて、その後確率計算をしたら「間違ってなかったやん!!」という感じです。
Rを使ったりポアソン分布を用いたりするともっと詳しく調べられますが、そこまで詳しくないのと内容が学術的すぎるので割愛させていただきます。
もしかしたらこのへんのガチガチの計算をしてnoteにしてくれるワンピカード好きがそのうち現れるかも…
ちなみに何枚以上引けるかのようなTCG確率の計算をする場合はここのサイトがシンプルでわかりやすくておすすめです。
と、数学の授業はここまでで、以下本題のデッキの解説になります。
このデッキはわからん殺しならぬ、「わかってる殺し」である
いきなり意味の分からない事を言い出しましたよこの人……
そもそも分からん殺しとは何か
簡単に言うとあまり使われていないカードを使って対策がされてない所を突く的な戦略です。
では、「わかってる殺し」とはなんなのか。
このデッキは巷に溢れるカイドウデッキとは決定的な違いがあります。それこそが「わかってる殺し」を生み出すファクターとなります。
CS優勝デッキ
もう、分かりましたね。とあるカードが採用されていません。
それは……
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