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3月8日は国際女性デー&イタリアとアルバニアの祝い方の違い
3月8日は、国連が1975年に正式に制定した「国際女性デー(International Women's Day)」。この日は、女性の社会的、政治的、経済的な権利と平等を実現するための闘いを支援するために、世界中で毎年祝われます。
私が居住するイタリアとアルバニアでもこの日はお祝いされますが、ちょっとお祝いの仕方が違うのが面白いです
と、いうことで本日は国際女性デーとイタリアとアルバニアがどんな風にお祝いするかを書いてみました
国際女性デーについて
国際女性デーの起源は、1908年にアメリカ合衆国で起きた衣料品工場でのストライキに遡ります。このストライキは、長時間労働や低賃金、労働条件の悪化に抗議する女性労働者たちによって行われました。その後、1910年に開催された社会主義者国際女性会議で、クララ・ツェトキンが国際女性デーを提唱し、1911年に初めて国際女性デーが祝われました。
以来、世界中で女性たちは、自らの権利や平等を求めるために、様々な形で活動を展開してきました。国際女性デーは、そのような女性たちの闘いを支援するための重要な機会として、世界中で祝われ続けています。
イタリアでは?
この日、イタリアでは男性から女性へミモザの花がプレゼントされます。日本では「ミモザの日」とも呼ばれているそうですが3月8日の国際女性デー(イタリアではフェスタ・デラ・ドンナ)に贈る花はミモザと決まっているのはイタリアだけみたいです。これは1946年にイタリアの女性連合により提唱されたんだそうですが、もともとスミレの花が候補にあげられたらしいです。ただ当時スミレは高価なお花だったそうで、この時期に咲く一番身近な花なら貧富の差に関係なく女性に感謝の意を表せるのではということでミモザが定着したようですね。
イタリアではこの日、女性に感謝を伝えるっていう趣旨があるようで、会社の同僚や家族、友人などわりと不特定多数の女性にミモザが贈られます。
この日は大通りなんかにも即席屋台的なものが登場して街頭でもミモザの花が気軽に入手できるので、なんとなく「ばらまき感」が拭い切れませんが…… まあそれでもこの日は女性達はみなミモザを期待していますよ
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昼夜問わずこの日は女性グループだけでお出かけする姿をよく見かけます
日本では女性だけでお出かけするのは珍しくないのですが、イタリアは家族・カップル単位で行動するので、女性だけでお出かけできる機会が限られたりします。古い習慣を残すイタリアの田舎では女性だけで外出するのがタブーとされているような雰囲気もあるので、女性達が集まって外でお茶するという光景もあまり目にしません
3月8日はそういった女性達が唯一、家族から離れて友人達と遊び歩ける日のようです
レストランやホテルでも女性にターゲットを絞ったイベントも行われ、多くの女性達がちょこっとだけ羽目を外しして燥いでいる姿も見かけられます
国際女性デーが設立された起源からはちょっと離れたお祭り騒ぎ感もありますが、要するに社会にも家庭にも奮闘する女性達を称え、労うという意味が強いようです
アルバニアでは?
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アルバニアもイタリアと同じように「女性に感謝を示す日」となっていますが、イタリアより盛大にお祝いされます。お祝い期間は2日間! 3月8日は祝日で、7日と8日、2日間に亘って色々な催しものや行事があります
こちらも女性に花を送るのが典型的ですが、ミモザだけでなくユリやバラ、凝ったブーケまでと様々です
イタリアと大きく違うのは「国家行事」っぽいところ
7日が「(女)先生の日」、そして祝日となる8日が「女性の日、母の日」というコンセプトで、7日は小学校で児童から先生へ花束が贈呈されたりと学校挙げての行事もあります(ちなみに小学校の先生はほぼ全て女性です)
日は町を挙げての公式に記念行事やイベントも多く、広場での無料コンサートやパレード等が各地で行われます
アルバニアは女性が大活躍する国。殆どの女性が家庭と仕事の両方をこなしています。朝から酒を飲んで何もしないヒモ亭主も珍しくない国ですので、女性達は美しいだけでなく、とにかく強く逞しいのです
「国際女性デー」の祝日はそんな女性達が家族、町、仕事場全てで感謝と敬意いで称えられます
感謝行事やパレードに参加した女性達はその後、友人や家族達と一緒にレストラン等でお食事をして〆を飾ります
3月8日「世界女性デー」
お国が違えば祝い方も其々……
あなたの地域ではどのようにお祝いされますか? 是非コメントください
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