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東大・殺傷事件についてホストファミリーと語りました。


東大の殺傷事件の内容

東大前の路上で刺傷事件が起きた。愛知県内の名門校に通う高校2年の男子生徒が、包丁で通行人3人を背中から次々に切りつけ「来年、東大を受ける!」と叫んだ。切られたのは72歳の男性、受験生の17歳の女子生徒と18歳の男子生徒だった。


悲しい日本の社会問題

日本のブラックな部分、社会問題は他人事ではないのではないかとも思いました。

これから話すことはメキシコやラテンアメリカの文化オセアニア州の生活に慣れ親しんだ一人の日本人が、海外の視点からこの日本の大きな社会問題についてとこの若者の社会問題についての内容となります。



つじつま合わせに生まれた僕達



この事件を聞いたとき、ふとこの曲を思い出しました。とくに2番の歌詞はこの事件を思わせるような、内容で感慨深く旅先のバスの中で聞いていました。

誰もが転がる石なのに 皆が特別だと思うから
選ばれなかった少年は ナイフを握り締めて立ってた
匿名を決め込む駅前の 雑踏が真っ赤に染まったのは
夕焼け空が綺麗だから つじつま合わせに生まれた僕等。

つじつま合わせに生まれた僕ら / Amazarashi

”自分より頭がいい” 、”自分より運動神経がいい”、“かっこいい”、“かわいい”など、周りのみんなには何か特別なスキルがあると思ってしまうことはあると思います。

そして、私自身もその特別な能力を手にいれたいと思い込んでしまっているのではないかと思います。その特別な能力がないと、社会から阻害されている感じや自分だけ取り残されている感覚が少なからずあるのではないかと思います。


日本の若者はこんなことを日々感じている

また、日本の若者は目に見えないプレッシャーが多すぎると感じます。覚えることがたくさんある勉強、軍隊みたいな部活動、友人との関係、先生からのいじめ、100点以外はあまり評価されないこと、こんなことが当たり前なのかなと思います。この基準からはみ出した人間は、なぜか貶されてしまうのです。だから、他人が歩いたレールの上に沿って進んだ方が楽なのです。

また、本当はやりたくないのに、我慢することや耐え忍ぶことが美学とされている日本人の考えは、時よりとても感慨深いと思いますが、かえって学生や若者には辛い社会になっているのではないかと思います。

それに加えて、親や先生たちの考えかたも古い考えを持ち合わせており、「昔と比べて精神的な強さがない」、「私たちの時はこうだった」とか、本当にどうでもいい価値観や決まり、当たり前を押し付けているのではないかと思います。

そうした社会構造に生まれた日本人の若者はそこから逃げ出すという選択肢を選ぶことができず、やみくもに「競争」や「同調圧力」といった名の目に見えないプレッシャーといつも戦っているのではないかと思います。

日本人を動かしているのは、人じゃなくて空気なんです。一人一人が自立(自律)していないから、空気が変わるとみんな付和雷同して意見や態度をコロコロ変える。

井上ひさし


理性を使い、本能を押さえる

人間には本能という強烈で歯向かうことのできない意思や行動を決める能力が備わっています。しかしながら、近代社会や先進国の考え方、つまり本能を押さえつける “理性” が強く働き、やりたくもない勉強や仕事を日々こなしているのかなと思います。この押さえつける理性が高い人を良しとするのが日本の社会なのだと思います。そして、日々たまったプレッシャーや不安や恐怖心が増大し、やがて “自己の理性” では押さえきれず溢れだしてしまうのではないでしょうか。


中南米やオセアニアの人たち 

それとは反対に、メキシコや南米では自分の好き嫌いで意思決定をします。食べたいから夜でも食べる、寝たいから授業や仕事に遅れる、つまらないから帰るなど、自分でしたいことをしっかり決めています。

相手がどう思おうと関係ありません。自分の考えや行動に理由などありません。“したい” と “したくない” といった、自身の欲に基づいて意思の決定をする傾向が強いと感じます。空気なんか本当に気にしません。時間に遅れることや仕事手を抜くこと、そんなこと当たり前なのです。

また、メキシコ・南米の方は良く笑います。日本的な言い方をすれば、「ゲラ」や「壺が浅い」などということができるでしょう。ほんの些細なことでも、大爆笑します。


少しだけ楽観的に生きる方法。

もちろん誰しもが不安やプレッシャー抱えながら生活していると思っています。しかしながら、メキシコやオセアニアでは「不安」に対する考え方が違います。不安から逃げ、ポジティブな行動をするのです。とても印象的なのが、プレッシャーや不安を「笑い」に変えるという素晴らしい能力があると思いました。

失敗体験や最悪な出来事などを家族に話し、家族が笑いに変えてくれるのです。

 ※例えば、「仕事終わらなかった。どうしよ?」と不安気味に相談すると、笑いながら、「君が悪いんじゃない、仕事が悪いんだ。嫌いな相手を君は好きになるのかい?」とビール片手に笑いながら、言ってくれた。周りの家族も揃って爆笑してくれた。


人間はなぜ不安を抱き、心配するのか。それは恐怖心を持っているからです。恐怖は人間の本能でもありますが多くの場合、根拠のないマイナスの想像にすぎません。同じ想像なら、なぜプラスの想像をしないのですか。

ジョセフ・マーティー


まとめ 

現地の方と一緒に住んでで学んだことは、自分がやりたくないことは我慢せず「やりません。」とはっきり言えるようになったことです。日本人特有の、「ちょっと分かりません」というワードを使わなくなりました。またマイナスな出来事もをプラス思考で考えるようになり、笑いに変えられるようになりました。

ダメことでも笑いに変えて、ポジティブになる。そんな楽観的な生き方がとっても素敵だなと思いました。


悲観的な考え方は、成功を遠ざける。楽観的な考え方は、成功に導く信条である

ブルース・リー


最後に、とっても参考になったので、添付させていただきます🙏


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