戦艦対戦闘ロボット
鋼鉄の咆哮 轟轟轟! 荒れ狂う波濤をものともせず、巨大戦艦「大和」は黒煙を吐きながら進んでいた。その巨体は、全長263メートル、排水量7万トンを超える。主砲の46センチ砲は、一撃で都市を壊滅させるほどの威力を持つ。 だが、大和の敵は、都市でも国家でもない。人類が創造したはずの兵器、戦闘ロボット「レギオン」だ。 レギオンは、身長50メートルを超える巨体を持つ人型兵器。その装甲は、いかなる砲弾も跳ね返す。腕に装備されたプラズマ砲は、戦艦すらも溶断する。 「敵ロボット、接近!数は5体!」 艦橋に緊張が走る。艦長のヤマモト提督は、冷静に指示を出す。 「主砲、目標レギオン!撃て!」 轟音と共に、46センチ砲が火を噴く。砲弾は、レギオンの一体に命中する。だが、レギオンはビクともしない。 「なんだと!?」 ヤマモト提督は目を疑う。46センチ砲の直撃を受けても、レギオンは傷一つ負っていないのだ。 「敵ロボット、プラズマ砲発射!」 レギオンの腕が光を放つ。プラズマ砲が大和の艦橋を直撃する。艦橋は一瞬にして炎に包まれる。 「うああああ!」 乗組員たちの悲鳴が響き渡る。ヤマモト提督も、爆風に吹き飛ばされる。 「くそっ…このままでは…」 ヤマモト提督は、意識が朦朧とする中で、最後の命令を下す。 「全艦、体当たり攻撃!レギオンを道連れにする!」 大和は、傷ついた体でレギオンに突進する。レギオンも、プラズマ砲を撃ちまくる。大和の艦体は、次々と破壊されていく。 だが、大和は止まらない。レギオンの一体に体当たりする。轟音と共に、大和とレギオンは海中に沈んでいく。 大和の犠牲により、レギオンは一体撃破された。だが、残りのレギオンは、なおも人類に牙を剥く。 人類とレギオンの戦いは、まだ始まったばかりだ。