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日本の地震:致命的な揺れの背後にある科学

津波、火災、複数の余震を引き起こした巨大地震は、日本の西海岸では過去100年以上で最大のものだった。


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NEWS EXPLAINER|2024年1月3日|訂正 2024年1月4日

文 ジェンマ・コンロイ


今週、日本の西海岸を一連の強い地震が襲い、数十人が死亡、多くの建物が瓦礫と化した。

1月1日、マグニチュード7.6の地震が本州の石川県を襲った。石川県で発生した地震としては、過去100年以上で最も強いものだった。京都大学の地震科学者である8氏は、「おそらく日本の西海岸で最大級の地震でしょう」と言う。

この巨大地震によって津波警報が発令され、海岸線沿いでは波の高さが1メートルを超える地域もあった。翌朝までに、気象庁は石川県の能登半島でさらに146回の小規模な地震を記録し、そのうちの1回は米国地質調査所(USGS)がマグニチュード6.2を観測した。この地震により60人以上の死者が出ており、救助隊が瓦礫の中を捜索するなか、さらに数十人の死者が出ると予想されている。

地震の原因は?

日本は世界で最も地震が多い国のひとつである。というのも、日本は4つの地殻変動プレートの上に位置しており、そのプレートは常にぶつかり合っているからだ。毎年1,500回もの地震が日本を襲っているが、その大半は非常に軽度である。日本における大地震のほとんどは、東海岸沖の太平洋プレートが別のプレートの下に潜り込むことによって引き起こされる。2011年に東北地方を襲い、大津波を引き起こしたマグニチュード9.1の地震も、この沈み込みが原動力となっている。

石川県自体、2020年以降500回以上の地震が発生している。2023年5月には、USGSがマグニチュード6.3の地震を観測し、この地域を揺らし、数十棟の建物を破壊した。しかし、これらの地震は日本の東側で起こる地震とは異なるメカニズムに支えられていると、オーストラリアのメルボルンにある地震学研究センターの地震学者、アダム・パスカルは言う。石川県で発生する地震は、地殻プレートの境界で発生するのではなく、地殻プレートが互いに押し合う際に圧力を受けるプレート内部の断層によって引き起こされる。「その応力がプレートに蓄積され、何らかの形で滑るのです」とパスカルは言う。

なぜこれほど余震が多いのか?

東京大学の地震学者である加藤愛太郎氏は、マグニチュード7.6の本震は、能登半島の地下にある長さ150kmの断層から発生した可能性が高いと言う。「震源域は非常に広い」と彼は言う。この巨大断層は逆断層と呼ばれるタイプのもので、岩盤が別の岩盤の上に重なることで発生する。しかし彼は、プレート内部の複数の断層破壊が、大地震に続く余震を引き起こしたのではないかと疑っている。

地殻の奥深くにある流体も石川県で地震を引き起こす可能性があることが、研究によって示されている。このような流体が地殻内を湧き上がると、断層帯の強度が弱まり、断層がすべり、本震の後に余震が発生する可能性があると平松氏は言う。

この国の反応は?

2011年の東北大震災以降、日本は緊急地震速報のシステムを改善したと加藤氏は言う。マグニチュード7.6の地震が石川県を襲った直後、気象庁は大津波警報を発令し、住民に高台への避難を呼びかけた。

しかし、余震のせいで救助隊が倒壊した建物の下敷きになった人々を救出するのは難しくなっており、すでに弱っている構造物にさらなる損傷を与える可能性がある、とパスカルは言う。「それが現時点での最大の危険のひとつです」と彼は言う。

余震の頻度は今後数日で減少すると予想されているが、おそらくさらに多くの余震がこの地域を襲うだろうと西村氏は言う。また、マグニチュード6や7の地震が起きる可能性もゼロではないという。「備えが必要です」。


更新と訂正

訂正 2024年01月04日:加藤愛太郎氏にご協力いただき訂正を加えました。


Translated by ital helped by DeepL. Jan. 11, 2024.

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