競技生活を振り返って⑧

・故障

8月の夏合宿が始まります。
序盤は良かったですが池の平の距離走の途中で歩く事も出来ないくらい股関節を痛めました。
残り数日、帰省期間までには歩けるくらいまでは回復しました。

帰省期間、そこで1つの発見があります。
脚の痛みも取れてきて試しに流しをしたら体が自分の体じゃないくらい軽く久しぶりに思いっ切り動かせそうな感覚とエネルギーを体の中から出てくる感覚がありました。
この時は体重も48キロくらいから50キロ台には戻っています。
休んだ方がスピード出せる事としっかり食べないとパワーを出せない事に気づいたんです。
体重を落とせば走れると当時の監督が言っていた事を鵜呑みにしていてもどうやら個別性があったそうです。

9月に入り、焦りと帰省明けの体重測定もあった為、少しでも走れたら走って設定内には収めました。
鍼治療をかなり行っていたおかげもあって9月上旬から少しずつjogが出来る様になってきます。筋肉のオーバーワークでした。
そして、中旬にある菅平での全体合宿では中盤辺りで4'30/km程度のjogが継続出来るまで回復してきたので残り数日の距離走等だけ合流しました。標高も高いのでキツいです。

学内10000mTTが下旬にあったので走ってみますが故障明けで走り出して2週間(ポイントはナシ、距離走やPRのみ)だと過去ワーストの33分台を叩き出します。現在だと練習のタイムより悪いです。走れない悔しさが吹き出します。

10月の予選会も突破しチームは本格的に箱根駅伝に向けて動き出します。
この1ヶ月は脚作り期間として治療にもいかずひたすら走りました。
疲労は溜まってくるし下旬になると体の重さが酷くなってきます。10代の頃と違って沢山寝ても疲労が取れる体ではないので歳を感じます。
…と思ったら最後の最後で10月も残り数日ってところでハムストの故障です。

太ももが痛くてガクッてなるくらい酷くなってしまいました。
11月は、ここから2週間はまともに走れず治療に通います。その後、1週間jogをしてキロ4で走れる様になり2日くらい練習に合流して再び10000mTTを走ります。
最後に試合に出たのは4月が最後だったのでTTでもいいから走りたかったんです。
今思うと無理な選択をしていました。
案の定、32分後半でした。故障で休んだおかげか走り込んでいた時より「動かせそうな気がする」小さな手応えがあっただけ良しとしましょう。

故障をして「悪い物を体に入れないと走れない」というのを言われたので約4年振りにマックに行きました。10月でまだ月見バーガーがあったので初めて食べました。ちなみに、コーラはまだ飲んでません。

12月は国士舘大学記録会に5000mを走りますが16分切るのがやっとで出力が上がりません。やはり、3'30〜'40程度のペース走ばかりで1年を通して同じ事ばかりだとトレーニングの5原則が薄れます。

体が練習のペースにハマってしまいそれ以上動かせない、これが以前のnoteでも述べた泥沼の正体でした。

つまり「スピードを失わせる程の走り込み」をしてしまったことだと考えます。
まだ身体が対応出来ていなかったのも要因のひとつです。
この頃に自分に今の練習が合っていないのかな?と疑問を持ち始めます。

原則…「人間の社会的活動の中で、多くの場合にあてはまる基本的な規則や法則」

原理…「自然科学においては,ある理論体系の基礎になっている法則および命題をさす。初めは仮定として導入されたものでも、それから出てくる結論が事実を正しく記述しているかどうかによって、その原理の正当性が判断される」

・何かを変えようと考える

ここまで走れないと何かを変えないといけないと考えてまずはある行動に出ます。
スピード練習をやっていないのでどのくらい走れるかの実験です。
練習メニューがjogの時に200×10をやってみました。すると、どうでしょう。
頑張っているのに34秒台しか出せないんです。
中学や高校の時なら30秒切れたのに今は頑張っても34秒を切れない状態に陥っていたんです。
これは自分でもビックリしました。
こんなに体のキレが無くなってスピードの出し方を忘れているのか、と。
3'30/km程度のペースで楽に走れる様になってもそれ止まりで試合には活きません。
試合で自己ベストや結果を残すために、練習に取り組んでいるのに試合の為の練習をしていなかったんです。
「このままだと練習に飼い殺される」そう感じる様になりました。

まずはスピードを出す為に体をフレッシュな状態に少しでも近づける為に休養を意識する様になります。そして、jogで走るのではなく動きを良くする為に流しを取り入れる様になります。

大学2年生はうまくいかない事ばかりで頭の中で考えてる事に身体が付いてこない年でした。
キリが良いのでここまで。
次は2年生の年明けからになります。

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