ミリPのみんなに"ありがとう" 1日目
待ちに待ったライブ前日
11月に入り、待ちに待った11thライブに近づいてきた。
Act4で脳を焼かれ、しばらく麻倉ももさんに恋をしていた僕にとって「全ての始まり」であるミリオンライブの周年ライブ。
ももちゃんツアーの余韻が抜け切らないまま仕事をしており、「アイマスPの顔つきに戻れるか心配」と言っていた僕であったが、なんだかんだすっかりアイマスPの顔つきに戻っていた。
やはりミリオンライブは実家みたいなものなのかもしれない。
有休の申請をし、上司に「火曜日声出なかったらすみません」と伝えPCを閉じる。
早く寝て早朝に会場入りしようか、125本買ったUOは足りるだろうか、そんなことを考えながら荷造りを始める。
まさかあんなニュースがあるとは思わずに。
11thライブ、"延期"の知らせ
友人から一本のLINEが届いた。
本文はない。アイマス公式サイトのURLのみ。
読んでいて涙が出そうになる。
人生初めての両日参加ライブだったのに、好きなアイドルがセンターの公演なのに。
案の定の流行病。誰が悪いわけでもない。やるせない気持ちで心がいっぱいになった。
ひとまず宿をキャンセルし、何も考えられず天井を眺める。
今思い返している最中も何を考えていたか覚えていない。相当にショックだったことだけは覚えている。
しかし、有休もとってしまった上、時間は有り余っている。
家にいたところで何をする?
酒を飲んで死んだように寝るのも心に良くないだろう。
天井を眺め1時間が経過したところで、僕は一つの決断をした。
とりあえず、現地だけでも行くか…
宿を爆速で取り直し、半分詰め終わっていた荷物を完全に作り終える。
せっかくの三連休、楽しませてもらおうじゃないか。
ライブ当日
早く起きれたらその時間に行こう。そう思って寝床に入った僕は見事に6時に起床した。
これは早く会場に行けという天からのお告げなのかもしれない。そう考えながら車を東へ走らせる。
サンドラまみれの新名神を走り伊勢湾岸を抜け、セントレアが近づく。
BGMはミリオンの曲が入ってないプレイリストを流していたものの、橋を渡っている最中に何故かBrand New Theaterのイントロが流れてきた。
同時に涙が込み上げてくる。
今晩には会場内に座ってインストを聞いていただろうに。
会場に到着。
いわゆる"亡霊"になりにきたわけだけども、何故か3〜40人程度の人影が見える。同じようなことをしている人はたくさんいたのか…
先に現地入りしていた痛車乗りの友人と談笑する。いつも通りの日常。
首筋が日差しで痛くなるほどの晴天の中、痛車イベントと同じようにワイワイしていると、声をかけられた。
「名刺交換お願いしてもいいですか?」
…これだ、今日は痛車イベントにきたのではない。"ライブ現地"に来たんだ。
半ば箱ステを押し付けるような形で自己紹介し、自分の痛車のイラストについてオタクトークを展開する。やっぱりびんせん先生の悪質せりちゃんはね…目元がとても良くて………
その後も駐車場に足を運ぶPたちと交流をする。前日入りしたPはもちろん、台湾や韓国からきたP……色々な人と名刺交換した。
それぞれが担当への愛に溢れた話をしてくれる。みんな本当に楽しそうで、今日のライブが延期になった事が嘘だったように感じられるほどだった。
空港内の矢場とんで食事を済ませ、また駐車場で喋る…そんなことをしているとあっという間に日が沈み、本日のメインイベントである"Day1の打ち上げ"に参加する時間になった。
痛車乗り以外のPと飯を食いに行くのは初めてだったりする。果たしてどんなノリなのだろうか…
ドキドキしながら店の暖簾をくぐり、飲み会が始まった。
楽しかった打ち上げ
や、もう一言で結論言います。
最高でした。
アケマスから、ミリアニから、異次元から…ミリオンライブに入ってきた切り口はみんな違う。
しかし全員が口を揃えて言う言葉。
「Act4を超える伝説のライブは存在しない」
ライブ延期でお通夜になるのかと思いきや、みんな昨日のことのようにAct4の話で盛り上がる。
ほかにも、女性声優の話、好きなカード絵の話…いくら話しても話題は尽きず、2時間の飲み放題の時間も5分くらいに感じられてしまった。
酔った勢いなのか、10ありばかり写真フォルダに20枚くらい収まってたのには笑ってしまった。
大盛り上がりの飲み会も終わり、名鉄に乗り宿に向かう。
これにて僕のDay1は幕を閉じた。
1日の終わりに
「ライブの延期が決まってから宿を取り直し現地に行き、打ち上げに飛び入り参加する」
我ながら意味のわからない行動をしているが、Act4 Day2のチケットが取れなかったものの横浜に留まった結果、オタクと高まりあえた過去があるので今回も来てみようとは思っていた。
しかしこんなに楽しくて、ミリPのみんなが温かいとは思わなかった。
ホテルの部屋で星梨花のぬいぐるみを撫でながらいただいた名刺を眺め、そんな感傷に浸りながらコンビニで追加で買った酒を飲んでいた。
そしてサプライズ発表予定だったロコの新曲を聞く。酒のせいか、楽しいアップテンポな曲なのに涙が溢れて止まらなくなる。
ライブが中止になったのは本当に悔しい。
だけどそれ以上に現地交流がこんなに楽しいものだと思わなかった。明日はもっと他のPとも話せたらいいな…
そう思いながら目を瞑り、僕は夢の世界へと旅立った。
Day2編につづく