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乃木坂46の楽曲を一日一曲語る。166日目『三角の空き地』

_______【この記事の構成】_______
▼今日のこばなし

本題の伏線になる時とならない時がある雑談

▼『○○』の基本データ
作編曲、歌唱メンバー、MV等の情報

▼『○○』を語る
愛と飛躍に溢れた考察

▼おわりに
総括とキメ台詞


▼今日のこばなし

「テレ東音楽祭」

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(2020年9月30日)

ついさっきまで、テレ東音楽祭を見ていた。
中田花奈センターの『おいでシャンプー』はエモエモだったなぁ。

ところで、改めて実感したことが一つ。

・「推し」ってなにカナ?

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そもそも筆者が乃木坂46を好きになったきっかけは、楽曲や衣装やメンバーの佇まいといったグループ全体の雰囲気に惹かれたからである。ゆえに、自分は「箱推し」に属すると思っていた。

ところが乃木坂46がテレビに出ていると、気がつけば筆者は松村沙友理を探している。画面に映ってる人みんな可愛いけど、一番可愛いのは松村沙友理に思える。

さて、この現象に何と名前をつけようか。筆者が経験的に知っている中でこの気持ちに最も近い言葉は「恋」だ。ただし、この「恋」という言葉は人によって意味にかなり幅があると思うので、あまり使いたくはない。

と、ここまで来てようやく「推し」という発明の偉大さに気づく。「どうして僕はこんな気持ちになっているの?」という自問に対して、「それは僕が松村推しだからだよ」の自答だけですべての説明がつく。

今日のテレ東音楽祭でも、さゆりんごがいちばん可愛かったんご。「推し」ってのは自分から作るものじゃなくて、気づいたときにはもう出来てるものなんだと改めて実感した。


▼『三角の空き地』の基本データ

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▼収録 / 発売日
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21thシングル『三角の空き地』Type-A / 2018年8月8日

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▼作詞 / 作曲 / 編曲
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秋元康 / Hiroki Sagawa、Yasutaka.Ishio / Yasutaka.Ishio

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▼歌唱メンバー
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1期生:川後陽菜、中田花奈、能條愛未、樋口日奈、和田まあや
2期生:伊藤かりん、伊藤純奈、北野日奈子、佐々木琴子、寺田蘭世、山崎怜奈、渡辺みり愛
3期生:伊藤理々杏、阪口珠美、佐藤楓、中村麗乃、向井葉月、吉田綾乃クリスティー

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▼センター
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中田花奈

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▼MV(ミュージックビデオ)
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監督:月田茂


▼『三角の空き地』を語る

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・考察厨大歓喜案件キタコレ!

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この曲を語る上で外せないのがやはり『立ち直り中』でしょう。『三角の空き地』と『立ち直り中』は繋がっていると言わざるをえません。ぜひこの2曲の歌詞をまじまじと見比べてみてください。きっと頭が勝手に考察を始めると思います。


時系列でいうと、

『三角の空き地』→『立ち直り中』

という順番です。ただしリリースは『立ち直り中』が2015年、『三角の空き地』が2018年なので、3年越しに語られるエピソード0というスターウォーズのような大スペクタクルとなっています。

『立ち直り中』では語られなかった「なぜ二人は別れたのか?」という謎が、別れる直前に時間を遡って彼氏側の視点で語られているのが『三角の空き地』です。


・恋の終わりカナ?

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『三角の空き地』が恋の終わりを描いているのはわかります。でも一見すると、二人が別れる理由がよくわかりません。二人はお互いに好きで、その気持ちは変わっていない。けど、この恋はもう終わる。

え、なんで?

恋愛経験が圧倒的に欠乏している筆者にはこの男女の機微がなかなか理解できなかったのですが、映画『花束みたいな恋をした』を観てなんとなくわかりました。

美しい花は永遠じゃない。それでもこの二人は、最初に咲いた美しい花を追いかけてしまったんですね。

花が咲くように咲くように愛は生まれ育ち
でも日差しがなければ枯れて行く
水をあげることさえ忘れていたよ
二人は愛し合ってたのに···

一度美しい美しい花びらが開けば
永遠にずっとそのまま香る気がしてた
手に入れた愛しさは
変わらないものと思ってた

- 出典:『三角の空き地』/ 作詞:秋元康 作曲: Hiroki Sagawa , Yasutaka.Ishio

お互いを思いあったまま、この恋の花は枯れてしまった。もう少し出会うのが遅かったら、もう少し歳を重ねていれば、二人の未来は変わっていたのかもしれませんね。

『三角の空き地』は彼の、「その角を曲がっても 思い出を語れないだろう」という言葉で終わります。


・そして『立ち直り中』へ…

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それから月日は流れ、彼女はもう彼に会えないとわかっていながらこの場所を訪れます。空き地にはあれからアパートが建ちました。彼女は変わらず彼のことが好きだし、もし彼にばったり会ってしまったら、彼はきっと以前と同じように接してくれるだろうと言っています。

でも、恋はもう終わっている。『三角の空き地』では心の傷だったものが、『立ち直り中』では思い出になりつつある。この穏やかさがたまらなく切ない。

恋は
輝いていたその日々と
同じ時間かけゆっくりと
癒されてくものなのね

- 出典:『立ち直り中』/ 作詞:秋元康 作曲:福田貴史


『三角の空き地』と『立ち直り中』、もちろんそれぞれ別に聴いてもじゅうぶんに素晴らしい曲です。しかし、ふたつが合わさることで歌詞世界がぐっと奥行きのあるものになって、一組の男女が紡ぐせつなうつくしいストーリーにつま先から頭のテッペンまで浸ることができるのです。


▼おわりに

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『三角の空き地』の歌詞にも出てくる永福町駅から少し歩くと、武蔵野園という釣り堀があります。

なーちゃんのソロ曲『釣り堀』のMVでもロケ地になっていたり、いろんなバラエティでも使われているところなので、いちど行ってみてくださいな。

(#サメの置物があるあそこです)
(#ただしカラスが多いから気をつけてね)


では、また明日 stay tuned!



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