統合失調症な父の話
みなさんは統合失調症ってご存知ですか?
統合失調症は、幻覚や妄想といった精神病症状や意欲・自発性の低下などの機能低下、認知機能低下などを主症状とする精神疾患です。主に思春期から青年期にかけて発症し、男女比は概ね1:1とされていますが、男性のほうが重症化しやすいことが指摘されています。
https://medicalnote.jp/ より転載
よくニュースとかでも見かける精神疾患です。
犯人がそうだった、とか。
なかなかヤバいやつです。
もうほとんど良くなりましたが父がそうでした。
最近、ちょっと変わった事言う
最初は他愛のないことから始まり
「また大袈裟な話をしているわ」くらいの感じでした。
それがいよいよやばいなと感じたのは
実家の隣のおばさんから電話をもらった時のこと。
「らくだちゃんのお父さん、ちょっとおかしくない?
前の家のおばあちゃんを棒持って追いかけたらしくて。みんな怖がってるから…」
え、え、どういうこと。
うちの中では暴君だが、外面だけが取り柄なのに。
それはもう一歩間違えばニュースになるレベルでは。
焦っているとほぼ日を違わずに父の務める会社から電話があった。
「お父さん、ちょっとおかしいから会社から病院に連れて行きます。一緒に働いている人も怖がっているから」
渡りに船とはこの事。
家族が精神科へ連れて行くのは至難の業と調べていたのでお願いする事にした。
病院から程なくして電話があり、主治医の院長先生だった。
「お父さんは統合失調症という精神疾患で、今、精神衰弱状態です。会社には休職を2ヶ月ほど取らせるよう伝えて、眠剤と精神安定剤の処方をします」
そもそも、父との関係性は良くない。
私は父が24歳の時の子供だ。
父は母子家庭で長男ということもあり甘やかされて育ち、内弁慶の典型だった。
気に入らない事があると大声で怒鳴り服従させる。
母に手もあげた。
私はそんな父が大嫌いだった。
はやく家を出たくて仕方なかった。
なるべく関わりたくなかった。
地元でも有名なその精神病院に通院する事になった。
先生は辛抱強く話をきき(それが仕事)
父はきちんと薬を飲んだ。
私は通院の度に父を病院に送迎。
人間寝ることって大事なんだね
薬を飲んで、眠剤も飲んで、通院して
多分仕事内容にも原因はあると思うが…。
父は徐々に正気を取り戻し始めた。
話す事が普通になってきた。
「ヘリコプターから俺を護衛している」
とか
「今日狙われて殺されそうになった」
とか
「チエコ(私の母)が逢引きしている」
とか言わなくなった。
もし、検索でここにきて
統合失調症で悩んでいる家族の方などがいたとして、
様子がおかしいな、と感じたら
精神科のあるクリニックに是非連れて行ってみて下さい。
父の症状が軽かったのかもしれないし
重かったのかもしれないけど
あの時病院に行ってくれたから
今の生活があります。
精神病院なんて噂されたら…とか
思うかもしれないけど
ニュースになるよりいい
人並みに会話出来るようになればいい
少しでも苦痛が減る
そうなれば決してプラスになってもマイナスになる事はないと思います。
父の事は好きにこそなれないけど
色んなことを許せるようにはなってきました。根っからの長女なので放って置けないしね。
また父の民事再生の件でも書こうと思います。
…ネタ提供してくれるぜ、まったく。。
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