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毎年1番乗りする理由とは?!常連さんに聞くITADAKIの楽しみ方と魅力


2年ぶりの開催を心待ちにしていたITADAKIファンのお客さんたちにとって、今年はどんな想いで参加する年になるでしょうか?そして初めて参加するお客さんにとっても、不安なく楽しんでほしい。

ということで、ITADAKIの常連さんで毎年ファミリーで来場してくれる白鳥さんに、参加する際のアドバイスやITADAKIの魅力、久々の参加にかける想いについてお話を伺いました。

なんと、白鳥さんは毎年1番に並んで開場を待っているお客さん。しかも、あとから来た車列の整備までしてくれているという知る人ぞ知る人なんです。その背景のエピソードも合わせて語っていただきました。


ここの整備は俺の役目だ!

ITADAKIに行き始めたきっかけは覚えていますか?

地元の先輩が「楽しいフェスがあるんだよ、お前一緒にこいよ!」って誘ってくれたんです。それまで僕は音楽に一切興味がなかったし、フェスにも行くような人間じゃなくて。でも、先輩に連れられて日本平で開催していたITADAKIに行って衝撃を受けたんですよ。こうやって聴く音楽の世界があるんだなって知って、どんだけつまんない世界で生きてたんだろうって思いました。そこからどっぷりITADAKIにハマったんです。

日本平の時は近かったので家に帰ってたんですけど、吉田公園になってからキャンプしながら楽しんでます。帰ってこれない距離ではないんですけどね。

それまでキャンプの経験は?

もう全然なし!だからキャンプもITADAKIで知ったんです。これも初めてだったから楽しくてしょうがなくて(笑)。さらに今の奥さんともITADAKIで出会ったのがきっかけで結婚したし…。

人生が詰まってますね。でも、奥さんもITADAKI好きなら一緒に楽しめそうですね!

そうなんです。共通の趣味みたいなものだし、2人の出逢った場所だから、毎年ITADAKIに行くことは暗黙の了解になってます。

そして今や、“毎年1番乗りで来て車を並ばせてくれるお客さん”としてスタッフの間でも有名な存在になっていますが、1番最初に並び始めたきっかけはなんですか?

ITADAKIは年々お客さんも増えて大きくなっていったので、入場するための列に並んでいて目当てのアーティストが聴けない年があったんです。なので、その次の年から1番に並び始めました。

いつも何時から並んでいるんですか?

前の日の夜9時からです。

早い!!!夜9時に設定した理由は?

2番目以降に来る人から「何時から来てるんですか?」って聞かれることが多くなって、この人たちに1番を譲るわけにはいかない!と思って「12時か1時くらいだよ〜?」って言いながら、さらに先を行って9時という(笑)。僕のプライドもあって、あの1番を取られたくないんですよね。

これを話したら、さらに早く来る人が出てしまいますかね?

多分大丈夫です。そしたら9時より早く行くんで(笑)。前の日も絶対休みにしているので、何時からでもいけますからね!

1番に並ぶだけでなく、あとに来る車を並ばせ始めたきっかけはなんだったのでしょう?

初めて1番に並んだ年、待ってるうちに次から次へ車が来るんで、なんか“ここの整備は俺の役目だ!”って思っちゃったんですよね。それで「ここ来てくださ〜い」って勝手に誘導を始めたんです。でも、トラックの出入り口が3ヶ所あって「おい!ここ開けてくれよ!」って注意されたので、2年目からはちゃんとその場所をあけて並ばせました。

もはやスタッフの域ですね!

自分ではITADAKIのスタッフという気持ちで勝手にやってます(笑)。僕にとってはITADAKIへの恩返しっていうか、それをすることで少しでもITADAKIの力になれたらなって思っています。


みんなでITADAKIを楽しむために

9時に来てどう過ごしてるんですか?

車の外に椅子を出して、「明日この人たち見たいよね〜」とかを話しながら過ごしてます。寝たりもするんですけど、車が来たら案内して。で、4台くらい並べると勝手に駐車されていくので、そうなったらあとはトラック入る場所だけあけるように声をかけて。もう前の日もITADAKIって感じで楽しんでます。

キャンプサイトはどちらですか?

僕らはいつもグリーンキャンプエリアにしています。子供が寝たくなった時にすぐ行けるようにと思って。オートだと少し離れますからね。テントもわかりやすい場所を取るようにしています。そうすると、子供も疲れたら自分で帰ってきて寝れるので。

お子さん連れとって、ITADAKIの環境はありがたいですよね。

ITADAKIのいいところの一つは、子供たちに優しいところです。フェスに行き始めてからいろんなフェスに行ったんですけど、子供があんなに遊べる場所はないんですよ。それに、お客さんに“子供優先”っていう意識があって、“子供たちも一緒に楽しもう”って思いが伝わってるから、子供を守ってくれたり、ステージ前でも子供を優先して通してくれたりする。

前に違うフェスへ行った時、ITADAKIの感覚でステージの前の方に子供を連れて行ったら「子供をこんなとこに連れてくんなよ!」って空気だったんです。でも、これが普通かなって。だからITADAKIは家族連れが集まるフェスなんだなって思いました。

そんなベテランの白鳥さんから、子供を連れて行く際のアドバイスってありますか?

6月といえど日差しが強いので、簡単なサンシェードやタープ的な所は絶対にあったほうがいいなって思います。雨が降ってきてもすぐ避難させられるし、そういうどこか一定の場所、集合場所が決まっていた方がいいと思うので。初めて行く人は特に!そして、長袖は絶対に持って来た方がいい。着替えはすごく大事です。

なるほど。

あと、僕は子供の背中におっきく名前と親の携帯番号を書いて貼っちゃうんですよ。そうすると迷子になった時にすぐわかるじゃないですか。うちの子は全員それをやってました。背中じゃなくてもどっかにワンポイントだけでも貼っておくと、迷子になった時にわかりやすいと思いますよ。

確かに迷子対策は大事ですね。

ITADAKIはスタッフさんも子供に対する意識が高いから安心です。子供連れの場合は、最初に受付で子供の名前と親の携帯番号を書くシステムがあるし。他のフェスだと子供は自己管理でお願いしますってところがほとんどですからね。

そうなると、子供を連れている親は純粋に音楽を楽しめないじゃないですか。もちろん子供のことは気にかけているんですけど、フェス自体がしっかり管理をしてくれてる、遊ぶところもいっぱいある。すると音楽もすごく楽しめるんですよ。

普通、フェスであれば夫婦のどちらかが必ず子供を見てますよね。見たいアーティストがいれば、どちらかが後ろで子供を抱いてるみたいな。でもITADAKIは子供を抱いて前にも行けちゃう。子供がいると「ここに子供いるよー!」って周りの人も言ってくれるし、そこも素晴らしいフェスだなって思います。

そんな近くでライブが見れるなんて、子供にとってもいい体験ですよね。

ものすごいですよ。それこそ、うちの下の子は10ヶ月の時からITADAKIに行ってるんですけど、「この人好きだからパパ一緒に聴きに行こう〜」って言うんです。特にGOMAちゃん(GOMA&The Jungle Rhythm Section)にどっぷりハマってて、棒があると真似しちゃうくらい大好きなんです(笑)。毎年「ITADAKIいくよー!」って言うと「GOMAちゃん来る?!」ってしか言わなくて、今年も確認されました。


今年ももちろん出演されているので、ぜひ楽しんでほしいです!

それに、彼もITADAKIの猛者みたいなものなので、ITADAKIで1年に1回会う友達みたいなのがいるんですよ。ちゃんと顔とか覚えてて、「今年もあの子いたから、あの子と遊んでくる!」って言って。そうなると必然的に親も仲良くなるじゃないですか。そういう出会いも生まれるからすごいですよね。

かたや音楽がなって、踊り狂ってる大人もいるし、ITADAKIの環境はすごいなって思います。あんな自然教室ないですよ。


ポジティブに捉えて楽しむ

それほど大好きなIATDAKIの開催がない2年はいかがでしたか?

ほんとITADAKI中心の生活だったので、去年と一昨年やらなかった時は正直ショックでした。でもそうだよなって思って。感染者が出てニュースで取り上げられたりして、ITADAKIがなくなるのが一番いやだから。なので、今年やるよって言ってくれたからには、感染対策万全で行こうと思います。

僕、駐車場整備用に勝手に看板を作ってるんですけど、それを今年は感染対策も踏まえて作ってみようかなって考えたりもしてて。でもITADAKIのお客さんなら、そんなこと書かなくてもわかってるかなって気もするので、いつもの感じで作ってもいいのかなとか、探り探りなんですけどね。

そうやって今年は僕たちもわからない状態だから、スタッフの人も一緒だと思うんです。でも、どうやって過ごすのがいいかみんな考えてきてると思うし、ITADAKIの場合それがいい方向に流れると思うんです。そういう面でも、今年はどんな雰囲気になるのかすごく楽しみです。ネガティブなことをポジティブに捉えて楽しむ。そうやって今年らしい2日間を楽しみたいと思います。

ITADAKIはそういうお客さんたちに支えられて成り立っているフェスだと改めて感じます。

そんなフェスって他にないですよね。だから最近、奥さんとそろそろ僕らのサイトだけでも譲って、若い子たちにこのフェスを知ってもらったほうがいいんじゃないかって話してるんです。僕らが入るってことは、その分1個キャンプサイトが消えてるじゃないですか。僕らは帰ろうと思えば帰れる距離だから、帰ってもいいんじゃないのって。その分若い子たちに楽しんでもらえたらなって思うんですけど、そうすると駐車場整備できないじゃん!っていう葛藤もあったりして。「それだけしに行けばいいじゃん!」って言われるんですけど(笑)。

こんな後世に伝えたいレベルまで来てるのって、それだけいいフェスなんだと思うんです。これ以上のフェスはないと思うんですけど、プロデューサーの小野さんには「お前まだ全国行ってないだろー!」って言われました(笑)。でも僕はITADAKI以上のフェスを知らないので、このフェスをたくさんの人に知ってもらいたいです。あんなにアットホームで、みんな友達みたいなフェスって他にないと思うから。

2022年にオフィシャルHP内に掲載された記事です

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