"なっちゃんの人生を変えた頂〜愛知から静岡に移住しちゃった話〜"
「人生とは、あなたが出会う人々であり、その人たちとあなたが作るもの」
学生の頃なるほどーって思っていたこの言葉が、実感に変わってきた。
もっと自分で動いて、もっといろんな人と出会いたい!
そう思えるようになったきっかけが、頂です。
頂との出会いで、私の人生は大きく動きました。
大げさに聞こえるかもしれないけど、頂というお祭りとそこで出会ったカッコイイ大人たちに刺激を受け、きっとなにかが変わる気がする!いま動く時な気がする!
そんな風に思って、実家大好きだった私が静岡で一人暮らしを始め、かれこれ2年半が経ちます。
はじまりは遡ること5年前、頂2012にボランティアスタッフとして初参加。
本番数日前の吉田公園は設営真っ只中で、倉庫では看板製作が最後の追い込み作業中。
バタバタしているスタッフの方達の空気にも、こっそりわくわくしていた当時の私。
なにこれ!学祭みたい!楽しいー!
看板の色ぬりを手伝ったり、お弁当を運んだり、テントのデコレーションをしたり・・・
そして当日のポジションはキッズエリア。
フェスってこんなに家族連れ多いんだ!と驚きだった。
子どもたちがとっても楽しそうにのびのび遊んでいて、それに負けないくらい子どもみたいにはしゃぐ大人たちもいて、
なんて幸せな空間なんだろうと思った。その空間をつくる1人になれたことが嬉しかった。
芝生の上を駆け抜けて、会場全体に広がっていく音楽。
Candle Timeは幻想的で今までに体験したことのない一体感。
大トリの渋さ知らズオーケストラでは、なんだか言葉にならない涙が出て、
最後にハイタッチでお客さんを見送る時も泣きそうなのを堪えていたら、隣の子が泣いていた。
私にとって初めての頂は、全てが新しくてキラキラしていて、
ものすごく心が動かされた時間でした。
1つの空間をみんなでつくり上げていくこと、それを真剣に楽しんでる大人がたくさんいて、憧れた。
私もこんな風になりたい、もっといろんなことやってみたい!
音楽フェスというもの自体初めてだったのに、すっかりスタッフ側にはまってしまったのです。
そんな出会いからあっという間に月日が流れ、今年は私にとって6回目の頂。
今はコアスタッフとして、様々な経験をさせてもらっています。
私が惹かれた頂の取り組みや、こだわり。
それを達成していくことがこんなに大変なんだと、深く関わるようになって知ることもたくさんありました。
何度も話し合って、やり直して、こだわる分だけ時間はかかる。
でもそうやって1つ1つ想いを込めて作り上げてきたもの、全てが集まってあの空間になるって思うと、やっぱり準備期間が楽しいです。
そして毎年たくさんのボランティアスタッフと出会い、頂仲間が増えていきます。
年齢も職業も住んでいる所もバラバラ、でも一緒に過ごす数日間で “仲間” になれる。
大人になってこんな場があるって素敵なことです。
ボランティアだけじゃなくて、毎年来てくれるお客さんが覚えていてくれたり、初めてあったお客さん同士が楽しそうに話しているのを見かけたり、頂ってあたたかいところだなあと嬉しくなります。
この日のために!と廃油を溜めて持って来てくれるお客さんや、協力してくださるたくさんのお店のおかげで、会場の電力を賄うことができ、
Candle Timeは、みんなが持ち寄ったマイキャンドルと、ステージのキャンドルの灯りがひとつになるからこそ、あの忘れられない景色を味わうことができる。
頂は、アーティスト、スタッフ、そして遊びに来てくれるお客さん、みんなの “一緒に創ろう” という想いが集まって、他にはない特別な2日間になっているのだと思います。
そんな頂が、好きです。
年々任せてもらうことも増えて嬉しい反面、自分の力不足を感じることもあるけど、
「最高の音楽を、最高のシチュエーションで」
この言葉を改めて心に留めて、私にできることを精一杯やりきるのみ!ですね。
頂、10周年!!
今年も吉田公園が、とびっきりの笑顔で溢れますように!