BDFってなぁに？〜廃油から電気をつくる〜
頂では大変多くの方のご協力で毎年沢山の廃油回収が達成できています！ありがとうございます！
しかしながら！こっそりこんな声も届いています。
「廃油回収がどうフェスにつながっているのかわからない、、、」
「なぜBDFで電力をまかなうの、、、」
「そもそも廃油ってなに、、、」
そんな“今さら聞けない！”皆様のナゾに、Q&A形式でお答えします！
スッキリした気持ちで廃油回収をはじめましょう♪
Q.そもそも“廃油”とか“BDF”ってなに？
A. BDF＝Bio Diesel Fuel の略。植物由来の油（なたね油やサラダ油など）や廃油（使用済みの天ぷら油など）から作られる、ディーゼルエンジン用の燃料です。
頂では、使用済みのてんぷら油（＝廃油）を回収し、燃料として使える状態まで精製し、発電機を動かすための燃料を作っています。
ディーゼルエンジン用の燃料というと、一般的には軽油。
BDFは軽油の代わりに使える燃料、と思ってください。
Q.軽油（BDF）とガソリンって、どうちがうの？
A.軽油（BDF）を燃料とするディーゼルエンジンは、パワーが強くて低燃費、大型トラックなど重い車を動かすのが得意です。
一方、ガソリンで動くガソリンエンジンは、高出力で速く動くのが得意です。スポーツカーや、重量の軽い小型車を動かすのに向いています。
一言でいうと、「パワーのディーゼル、速さのガソリン」
頂のでは電気を生み出すために発電機を使うんですが、この発電機はディーゼルエンジン。
このエンジンを動かす燃料として、頂では軽油の代わりにBDFを使っているんです。
Q.バイオディーゼル発電って、何か良いことがあるの？
A. ガソリンは石油から作られ、使うときにCO2を出します。いわゆる、温暖化の原因ってヤツです。
バイオディーゼル燃料もCO2を出しますが、原料である植物が、育つ過程において光合成でCO2を酸素に変えているので、発生量が相殺（そうさい）されます。
ちょっと難しい言葉ですが、“カーボンニュートラル”という考え方があります。
バイオディーゼル燃料を例に紹介すると、発電時に排出する二酸化炭素と、燃料の原料である植物が吸収した二酸化炭素が同量で、大気中の二酸化炭素は結果的に増えない、というもの。
また、そもそもゴミになるはずだった廃油から燃料を作っているので、資源をムダなく使用することもできています。
Q.4,000ℓ集めるとどのくらいのエネルギーになるの？
A. 集めた廃油は、精製の過程で70〜80％くらいに減り、約3,000ℓのBDFになります。この量があれば頂を運営するのに必要なすべての電力をまかなうことができるんです。
ちなみに、燃料１リットルあたり20kmの燃費の自動車で走るとすると、地球を約1周半できちゃいます！
Q.なぜBDF100％でやっているの？
A. フェスではたくさんの電力を使用します。
「自分たちが楽しむための電力は自分たちでまかなおう！」
「捨ててしまう油からエネルギーをつくれるバイオディーゼル発電なら、環境への負荷も少なくて、よりハッピーだよね！」
そんな思いで、BDF100％にこだわっています！
みんなで持ち寄った廃油が、アーティストが鳴らす音楽を支える。エネルギーの地産地消です！
なんとなくわかってきたぞ。いざ集めよう！
Q.植物油ってどんなもの？
A. サラダ油・菜種油・ごま油などが身の回りの植物性の油です。
逆に、牛脂やラードなどは動物性の油ですので回収ができません。
回収OKなもの
菜種油（キャノーラ）
大豆油
コーン油
サンフラワー油（紅花）
ひまわり油
綿実油
ごま油
米油
回収NGなもの
牛油
豚油（ラード）
魚油
ヤシ油
パーム油
ショートニング
その他
水分を多く含んだ廃油、ひどく汚れてしまっている廃油（天カス等が非常に多い場合）とんかつ等を多く揚げ、動物性の油が多く含まれてしまっている廃油
Q.廃油をどうやってもっていけばいいの？
A. 油はしっかりと冷ましてから、ペットボトルなどに移して持ってきてください。
ちなみに来場者全員が500mlのペットボトル1本分の廃油を持参してくれると、それだけで目標の回収量は達成できるんです。
これまで、2ℓペットや一斗缶で持ってきてくれたツワモノも！
今年の最多記録は何リットルになるか楽しみです！
Q.事前回収ってどこに持っていけばいいの？
A. 近くにお住まいの方は事前回収場所までお持ちください！（場所はコチラ！）
「近くに回収所がない！」という方は、ぜひ当日頂の会場までお持ちください。
いかがでしたでしょうか？？
これをきっかけに、バイオディーゼル発電に興味を持っていただけたらうれしいです！
事前回収と当日回収で、たくさんの廃油が集まるよう、今年もご協力をお願いします♪