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【ポケポケ】セレビィ・ミュウツー環境を攻略!注目のメタデッキ紹介

 こんにちは!ポケポケの大会「いたち杯」の運営をしている、いたちです!大会運営だけでなく、過去の大会や海外の大規模イベントの対戦データを分析し、カードやデッキ構築の研究にも力を入れています。

 しかし、新弾"幻のいる島"リリース直後ということもあり、データを元にした考察が難しいため、本記事では、現在話題の「セレビィ×ジャローダ」と「ミュウex×ミュウツーex」に対して強そうなデッキと、前回環境トップの「ピカチュウex」の新型を紹介できればと思います!ポケポケをもっと楽しむヒントをお届けできればと思います!


1.カツラデッキ

新カードギャロップ採用型カツラデッキ

 カツラデッキは、「セレビィex」デッキに非常に強いと感じています。”幻のいる島”では、新たに「ポニータ」と「ギャロップ」が追加され、デッキパワーも底上げされていることから、現在注目度の高いデッキです。

 「セレビィex」デッキに強い理由として、このデッキによく採用されている「ギャロップ」「キュウコン」「ブーバー」のいずれでも「カツラ」の+30点を付与することで、”「セレビィex」を一撃で倒す”ことが可能だという点が挙げられます。

 ただ、”最強の遺伝子"環境では、「ピカチュウex」や「ミュウツーex」には不利となっていました。”幻のいる島”環境では、この2デッキにどこまで強く出られるかが重要です。

表1-1_"最強の遺伝子"環境における対ピカチュウex・対ミュウツーex勝率表

 適応次第では、かなり数を増やすデッキだと考えており、今後の要注目デッキの一つです。

2.マタドガスデッキ

 「マタドガス」デッキは、「ミュウツーex」デッキに抜群を取れる悪タイプを中心としたデッキのため、"最強の遺伝子"環境でも対「ミュウツーex」デッキに有利となっていました。

表2-1_"最強の遺伝子"環境における対ミュウツーex勝率表

 本記事では、そんな「ミュウツーex」デッキに有利な「マタドガス」デッキを3つ紹介したいと思います。

2-1.ベノムショック型マタドガス

ベノムショック型マタドガス

 このデッキの特徴は、"幻のいる島"で追加された「ヤトウモリ」を採用していること。「ヤトウモリ」は、無色1エネで「ベノムショック」を打てるため、悪タイプの「マタドガス」デッキへの親和性が非常に高いです。

 さらに、炎タイプということで、"幻のいる島"環境で猛威をふるっている「セレビィex」デッキに抜群を取れるのも非常に強い点だと思います。

 「ヤトウモリ」の「ベノムショック」は、弱点+毒ダメ込みで80点与えられます。そして、「セレビィex」デッキには、HP160の「ナッシーex」やHP80の「ジャノビー」が入ってるため、これらのポケモンを効率的に倒すことが可能となります。

2-2.ミュウex採用型マタドガス

ミュウex採用型マタドガス

 こちらは、いわゆる”受けループ”的な立ち回りとなるデッキ。"受けループ”というのは、相手の攻撃を受け切りながら、じわじわとHPを削っていくタイプの構築のことを指します。

 ”幻のいる島”パックで表紙にもなっている「ミュウex」と「かけだし調査員」がこの"受けループ"構築を可能としています。

 ”最強の遺伝子”環境から存在する「マタドガス」+「キョウ」と同じ役割となっていて、”受けループ”の成功率を高めてくれます。

 説明不要かもしれませんが、「マタドガス」がダメージを受けたところで、「キョウ」で手札に戻す。単純ですが、”ダメージを踏み倒せる点”や”逃げエネを消費することなく、ベンチポケモンをバトル場に出せる点”が非常に強いです。

2-3.ペンドラー採用型マタドガス

ペンドラー採用型マタドガス

 このデッキの強みは、”ペンドラーの火力”です。「ペンドラー」の「ベノムショック」は、相手のバトルポケモンが毒であれば、120点与えられます。2進化非エネでこの火力は非常に高く、使用感もかなり良かったです。

 それでは、この「ペンドラー」の火力についていったん整理します。

 弱点タイプであれば150点、それ以外は130点というダメージを与えることが出来ます。そう、「ミュウツーex」や「セレビィex」を一撃で倒せる火力を「ペンドラー」は持っているんです!

”幻のいる島"環境で流行の2デッキ

 この2デッキに強いというのは、このデッキタイプの長所であり、マタドガスデッキの中でも、一押しのデッキです。”幻のいる島”環境でどのような立ち位置になるのか楽しみなデッキですね。

3.ギャラドスexデッキ

ギャラドスex

 評価がうなぎのぼりで上がっているこのデッキ。”幻のいる島”環境初日には、外れ枠のような扱いでしたが、現在は大会シーンにおいても、結果を残しているデッキです。「ギャラドスex」のスペックが非常に高く、4エネつけることが出来れば、多くのポケモンを一撃で倒すことが出来ます。

「ギャラドスex」の強みは、以下の3点だと考えています。

★ギャラドスexの強み
➀高HP
 ”幻のいる島”環境においてHP180以上のポケモンは、いずれも2進化となります。「ギャラドスex」は1進化でHPが180もあります。

➁あばれうずしお
 「ギャラドスex」が持つ4エネ140点の技。比較のために、”たねもしくは1進化ポケモン”で”140点以上ダメージを与えられる技”を見てみましょう。

 図3-1から分かるように、”複数枚のエネトラッシュ”や”コイントス”が技を打つためには必要となります。これらのコストに共通するのは、”安定性が欠ける”という点です。

図3-1_たねもしくは1進化で140点以上のダメージを与えられるポケモン

 ”複数枚のエネトラッシュ”は、次に技を打つまでに時間を要し、毎ターン安定してダメージを与えることが難しいです。”コイントス”は、ダメージ量が安定しません。

 一方「ギャラドスex」は、”エネトラッシュ”はあるものの、1エネかつ相手のエネルギーをトラッシュできる可能性もあるため、他ポケモに比べて、優秀であることが分かります。

③水タイプ
 「ギャラドスex」は水タイプであるため、水タイプ専用サポートカード「カスミ」が使えるのが大きな強みです。さらに、水タイプのカードは種類が豊富で、戦略の幅を広げられます。また、「スターミーex」など強力なカードが採用されている可能性を相手に意識させられるため、見えないプレッシャーを与えることもできます。

 逆に弱みとして挙げられるのは、「コイキング」の”もろさ”ではないでしょうか。HP30は、「サワムラー」や「ゼブライカ」のようなベンチ狙撃ポケモンで簡単に突破されてしまいます。

 特に「ゼブライカ」は、前環境である”最強の遺伝子”環境で人気だった「ピカチュウex」デッキに多く採用されています。「ピカチュウex」デッキは水タイプの弱点である雷タイプでもあり、その動向が新環境”幻のいる島”での「ギャラドスex」デッキの活躍に大きく影響しそうです。

4.ピカチュウexデッキ

デンチュラ採用型ピカチュウex

 ”最強の遺伝子”環境では、覇者といっても良いデッキタイプです。私が運営している大会でも常に高いシェア率を誇っていました。

 ちなみに、”幻のいる島”環境で追加されたカードはこちら。

 超強化というわけではないですが、かゆいところに手が届くカードラインナップだと思います。デッキの幅も広がりましたが、どこまでミュウツーexやセレビィexに対応出来るのでしょうか。

 「セレビィex」に対しては、有利不利が不明確(ほぼ互角?)なので、本記事では、”対「ミュウツーex」デッキに注目”していきたいと思います。

 ”最強の遺伝子環境"では、「非エクミュウツー」が採用されることで、不利対面となっていました。

表4-1_"最強の遺伝子"環境における対ミュウツーexデッキ勝率表

 「非エクミュウツー」は、HP120の壁役として採用されていました。「ピカチュウex」デッキでは、序盤に一撃で倒すことが難しく、ターンを稼がれている状況でした。

 一方、”幻のいる島"環境ではどうでしょうか。「非エクミュウツー」の代わりに「ミュウex」が採用されていることが多いです。

ミュウ採用型ミュウツーex

 「非エクミュウツー」との相違点は様々ありますが、”壁役としての機能は「ミュウex」の方が低い”と私は考察します。

 なぜなら「ミュウex」はexであるため、ダメージを負えば逃げる優先度が高くなり、壁役としての性能を果たせなくなると考えるからです。

 「非エクミュウツー」よりは逃げやすい(「かけだし調査員」で手札にも戻せる)ですが、バトル場に出すポケモンが育成中の「ミュウツーex」か「サーナイト」系統のポケモンになってしまえば、守りたいポケモンがダメージを負いやすくなります。

 一方「非エクミュウツー」はexではないので、ダメージを負ってもそのまま壁役として時間を稼ぐことができます。

 「ミュウex」は壁役としての機能よりも、「ゲノムハック」の汎用性の高さが評価されているように感じます。となると、表4-1から分かるように、壁役不在の「非エクミュウツー」不採用型では、「ピカチュウex」デッキの方が有利となっています。

 ”幻のいる島”環境における「ミュウツーex」デッキは、「幻の石板」などでそもそものデッキパワーが上がっています。そのため、”最強の遺伝子"環境通りとは限りませんが、「ピカチュウex」デッキも十分に活躍が期待できるのではないでしょうか。

 最後に「デンチュラ採用型ピカチュウex」デッキで「ミュウツーex」デッキに勝利した盤面を紹介させてください。

新カード「デンチュラ」が大活躍!

 こちらの「ナツメ」で「ミュウex」を呼び出したところをデンチュラの「エレキネット」で逃げられない状況に。次のターンで「ミュウex」を倒して勝利しました。

 本試合では、「ミュウex」にエネルギーはついていませんが、仮に「ゲノムハック」を打たれても、デンチュラが倒れない点も強いと思います。

 「セレビィex」や「新型ミュウツーex」にどこまで対応できるかが、「ピカチュウex」デッキの分水嶺となるため、今後も注目したいと思います。

5.まとめ

 今回は、現在話題の「セレビィ×ジャローダ」と「ミュウex×ミュウツーex」に対して強そうなデッキと、前回環境トップの「ピカチュウex」の新型を紹介しました。いかがだったでしょうか。

 今後は、海外と日本の大会データを集計し、膨大な対戦データをもとに各デッキの強みや弱みを深く考察していきます。環境は常に変化しており、”最強の遺伝子”環境で「リザードンex」デッキが「ウインディex」と共に台頭したように、新環境”幻のいる島”でも新たな勢力が現れるでしょう。この変化を追いながら、皆さんがポケポケをさらに楽しめるきっかけとなれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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