La prière 4th Album 「Glowings」感想
☆この記事は2024年 #らぷりアドベントカレンダー (通称らドカレ)17日目の記事です!
16日目の夜明けドリンクさんの記事はこちら。
こんぷりえ~る!
突然ですが皆さんに質問です。
「La prière」という3人組女性ボーカルユニットをご存じでしょうか?
勿論ご存じですよね、説明が省けて助かります。
え?知らない?そんな方にはこちらをどうぞ(らドカレ昨年2日目の記事です)。
らぷりえーるさんのアルバム、「Glowings」の感想記事です。
※ここから先は個人的意見・独自解釈・考察を含みます。苦手な方はブラウザバック推奨。アルバムもってないよって方はこちらのプレイリストを聴いてから読むべし(ボーナストラック以外全曲MVあるんだなこれが)。
Glowings を 手に入れた!
La prièreさんの4th Album「Glowings」を買いました。
M3-2024春(2024/4/28)に、なくちゃのブースにて。
もう半年以上も前ですね。時の流れは速いものです。
ちなみに、このCDのリリースはM3-2023年(2023/3/27)です。1年分周回遅れしてますがまあいいでしょう。一応らぷりえーる最新作ですし。なにせ2024年、La prièreさんは非常に活動が少なくてね…4月以降表立った活動がないのが悲しいところ。ぬいぐるみの販売やオンゲキコラボなど、一応動き自体はあるのですがね。来年に期待。
「Glowings」とは
「Glowings」という言葉は、"Glow(ing)"と"wings"を組み合わせた造語(だと思われ)。"Glow"には「光」「輝き」「火照り、紅潮」「幸福感、満足感(により気持ちが暖かくなる)」という意味。"wings"はそのまま「翼、羽」の意味のほかにも「自由」「援助」といった意味もあるそう。
このアルバムは全曲が既出のCD未収録曲で、これといった新曲はないんですけど、このアルバムを通して聴くと、
「Glowings」という、また別の世界観に変貌するなあ…
って思ってます。
この言葉が、この物語の全てを表していると言ってもいい。たった8文字の記号ですが、とても素敵なフレーズです。
ジャケットデザインの話
それはさておき、あつまる先生のイラストってとっても良くて…
このかわいい(ちょっとゆるふわ)な感じ、大好きです。
CDジャケット、ロゴのデザインはかねこあみ先生。
CD自体はシンプルなメタリックデザイン。周りの縁にも似た何かは、天体の軌道を表しているのでしょうか。直接的に装飾されていなくても、光に反射して輝くところに巧さを感じます。先生曰く、『楽曲やキービジュアルにマッチするような、やさしく繊細でかわいいデザインを目指した。』とのこと。なるほど、確かにブックレットの周りを巡る星や、素朴でありつつも輝く「Glowings」のロゴが、まるで物語をやさしく包み込むような、かわいいジャケットに仕上がっています。これはGlowingsって感じ。
各曲の感想
全部リリース済みの曲ではあるのですが、初めて聴いたつもりで書いていきます。このセトリだからこそ感じることもありますし。
1.Infinity Rage
直訳すると「無限の怒り」。"Rage"は「激しい感情の渦巻き」を表すこともあるそうで、ここでは「果てしない感情の動き」という捉え方をするのが筋でしょうか。La prière 1st ONEMAN LIVE 追加公演「Three piece!!! ∞」の表題曲で、"無限"というテーマに合った激情と格好良さがあります。
掛け合い調なところがまた良き。没入感がいい感じ。ライブの表題曲なだけある。
「跳びたい」「跳ぶよ」「跳べるよ」ということで、「Glowings」の一翼にぴったし。好き。
2.恋のイリュージョニスタ
「イリュージョ二スタ」はイタリア語で「魔術師」「手品師」ということで、見る人全てを悩殺してしまうような、そんな意味合いでいいのでしょうか。らぷりえーるさんのことじゃん
この曲はどちらかというとらぷりえーるさんが悩殺される側な感じ。ファンを絶対話さないという強くて重い意思が伝わってきます。翼は押さえつけていて、らぷりと共に(或いはらぷりすとして)煌めくイメージ。この曲も格好良い系で、結構気迫あり。端的に言えばつよつよ恋愛ソング。好き。
3.青春SUMMER☆DIVE
キラキラ爽やかソング。じめじめしてる時に聴きたい。
ここでも「つかまえたい」という言葉が入ってます。重い。だがそれがよい歌詞には「かがやき見えるよ」「手のひら 青空にかざして」「飛び込んで さあ いこう」ということで、しっかりGlowingsしてます。
"今を楽しむ"、超ポジティブで楽しい曲。好き。
4.エボ
5歳になっちゃった!
なにも考えずに聴けるタイプのはちゃめちゃかわいい曲。3人それぞれの個性が強く出ていて、人間模様的なものが垣間見えます。5歳になっちゃいそう。
かなり現実逃避という面が強めで、ある意味らぷりえーるさんらしくない曲です。
逃げるのも大事ってことかな。
「エボ」という言葉は一般に「エボリューション」の略で、「進化」「展開」「進展」などの意味があるそう。5歳の領域を展開しているって…コト?好き。
5.あにまってユートピア
こちらもエボと同じくなにも考えずに聴けるタイプの曲。ふわふわ可愛い癒し系。動物化しているのもまた現実逃避シリーズということでいいのか…?
ふにゃふや感やオノマトペとか、ゆるーい感じが良きです。韻の踏み方もポイント。すらすら入ってくるんですよね。
後は掛け声がかわいい。
しっかり「100回飛べ」ってことでwingsしてます。好き。
6.進め!ラブリーアイドル☆ラプリエール
これぞ La prière!って感じの曲。めちゃめちゃアイドルしてます。ストーリー調(ノベルゲー調?)のセリフパートやMVが印象的。活動者的格好良さと人間的かわいさがめっちゃいい塩梅で共存しています。
キラメキ!かがやき!アイドル!って感じ。あにまってから"セラピー"で繋がってるのが巧いと思うところ。好き。
7.キボウノホシ
3人組の男性ボーカルユニット「L'espoir」(レスポワール)の曲。「L'espoir」もまた、「希望」という意味を持ちます。
え?La prièreの話をしてたんじゃなかったのかって?
ご安心ください。エイプリルフールネタの曲です。
曲中では「輝き」という言葉がたくさん使われています。Glowingsポイント高い。(尚wings要素はない模様)
強さ、したたかさ的な格好良さというより、キリッとしたクールさを感じます。好き。
8.Sweet Dreams
ここまでとは打って変わってダーク調な曲です。ラップ系の近い曲。
初めの一言が「羽があるのに何処へも跳べない」ってことで、しっかりwingsしてます。
「Sweet Dreams」のSweetって、"甘味な毒"という部分が前面に押し出されている面があるんですよね。"希望"が無いのはらぷり曲の中でも異色と言えるかも。
「つまんない」「もう手遅れ」「まだ足りない」というネガティブなフレーズが並んでいるのが目立ちます。
輝きがあれば、闇が生まれるとでも言いたいのでしょうか。
これまでの煌びやかな曲との落差で情緒逝かれます。好き。
9.Necrogamy
ウェディングソングとかいう謎ジャンルの曲。なくるさんも個人で「Othello Symdrome」という曲を出していますし、比較的独自路線かつお得意のジャンルなのでしょう。多分(適当)。
好きな人の結婚に未練たらたらな女の子の心情を描いているであろう曲です。中々の病み曲。しかもだいぶ重め。希望のないタイプ。
ここ2曲は病みパートといったところか?
「やめてよ」「その身を奪って」
あれ?なんか最後の方輝かしいハッピーエンドな雰囲気醸してますけど…
NTってますよねこれ。しっかり闇落ちしてますよねこれ。
「神様見ていて 私悪い子でもいい」が刺さります。どうしようもなく重苦しい。好き。
10.Triptych Symphony
「終わりの世界から協奏曲を」
作詞作曲がnayutaさんの曲。このアルバムでは唯一。
しっかり救いがあって助かります。
聞き手を意識した「届け」が印象的。「始まる終曲」という、この物語の終わりに向かっていくようで、だからここにあるのか、と思う。
前2曲を踏むと、その眩しさに心が打たれます。
暗い世界からでも、想いを届けようとする。そんな輝き美しさと力強さが素敵な曲。好き。
11.羽ばたく君へ
「送り出す」という印象を強く受ける曲。ここまで、『お願い、聴いて。離れていかないで』って感じの曲が続いていたにもかかわらず、「ほら、飛べるよ」って、そっと大空に放つよう。そこにある、どことなく切ないメロディ。そしてこの歌詞は、他でもなく"La prière"の3人が書いたもの。
「羽ばたく君へ このさよならが
切ないのは 今が眩しいから
羽ばたく君へ 歩みを止めないで
新しい明日へ 別れの先も
道は続いていくから
ずっと」
最後、この歌詞で締まっていて。さよならのための、あおあいてその先の””
”君”を信じるような、祈るような曲。
”羽ばたく君”に、輝きを感じて。身勝手な感情は捨てて、相手を想うような。そんな様が思い浮かびます。
あと、これはアルバムではなくMVの話になるのですが、「時計」は3rd Album"Chronologue"から繋がってるんですよね。
これまでの思い出を振り返りつつ、”羽ばたく君”を送り出す。
輝いていて、希望にあふれていて、どうしようもなく切ない。
そんな物語に泣いてしまいそうになります。好き。
12.効率厨なゆた☆ドキドキ世界じゅ~ぞく編
"ボーナストラック"として扱われている曲。メインのストーリーとは直接関わってこなそうなので曲の感想だけ。
面白曲。というかネタ枠。フリーしゃちくなnayutaさんを中心にして、人間を効率化しちゃうぞってストーリー。これ一曲で起承転結が全部あるのがポイント。面白おかしく楽しく聴けます。アルバム通して聴くと前曲から変わりすぎて感情が壊れます。
ボーナストラック化せざるを得ないのはわかるけども、この流れだと最後の最後によくもやってくれたな…(歓喜)の気持ち。好き。
"Glowings"という物語に寄せて(個人的解釈)
ここまで各曲の感想・所感を書いてきた訳なんですけど。言いたいコトはそこじゃなくて。
Glowingsというのは、一緒に色々な日々を過ごして、更には相手に半ば”依存”していた子が、相手が離れていくのを必死に引き止めつつも、最終的には受け止めて、そっと、相手に想いを寄せ続けながら、相手の道へ送り出して_________
そんな、物語なのではないかと。
そう私は解釈しました。
なんというか、それがコミケ、M3やライブの思い出を残して、ラプリエールから去っていくらぷりすにも見えて。
すごく、切ないし。ファンと活動者の信頼関係みたいな物も感じるし。
あるいは、らぷりえーるさんが、らぷりすを敢えて送り出すようにも観えるし。
そこに投影されたものが何なのかはわかりませんが。
とにかく、そこに希望があると信じて。
終わりに
ここで読んでいただきありがとうございます。
書いていて語彙力不足を感じるもので、定期的にアップデートしていきたいところ。雑で読みづらい文章で申し訳ない…
素敵な企画に参加させて頂けて嬉しく思います。
主催のEtris様を始めとして、企画参加者の皆様、この記事を読んで頂いている皆様に御礼申し上げます。
らぷりえーるさんはいいぞ。
#らぷりアドベントカレンダー 18日目、うさりんさんの記事はこちら!
https://note.com/usakatu_mitene/n/n3732293bd071?sub_rt=share_pb
それでは皆様、おつぷりえ~る!
またどこかで。