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kotono 8th mini album 「急ブレーキなんてできない!」感想

久々にノート書きました。鼬雲です。
2024秋M3の新譜の感想をぼちぼち書いていこうと思います。
というわけで、ことのさんの9枚目のCD「急ブレーキなんてできない!」(略称急ブレない)を聴いたので、その感想を。
ネタバレがめっちゃありますので、まだ曲聞いてないよ!という人はブラウザバック推奨です。CD買おう。boothはこれ↓
https://kotono8.booth.pm/items/6181639
ただの深読みオタクになっているのて話半分で読んでください。意味不明なので。というか読まなくていいです。

購入のきっかけ

M3の新規開拓のためにXFD聴き漁ってたら見つけて、可愛さと美しさと儚さが絶妙に共存してるお声にハマりまして。新譜買わせていただきました。
実際めっちゃいいお声…!そして音作り、更には世界観がとってもいい!控え目に言って好きです。

ジェルケースに触れて

ジャケットの女の子めっちゃ可愛いよね…

ぴかぴか円盤

開けた瞬間、オレンジ!元気!ぴかぴか!って感じの可愛い世界がお目見え。あと、帯の裏のちょっとしたフレーズ、こういうの大好き。CD買ってよかった!!!って気持ちになります。こういうちょっとした仕掛け、心をぐっと掴まれてテンション上がる。

こういうのすき

以下、一曲ずつの感想です。
「ここはポップでキュートなわんだーらんど!立ち止まってなんかいられない!すすめすすめ!」

1.みちばかりわんだーらんど!

めっちゃわくわくする音!未知に進んでいく感!
「お出かけの支度」→M3か何かのイベントかな?
「とんでも番目のお客様」→新規勢としてめっちゃ刺さった。とんでも番目のお客ですどうも…
「数えて」「絶対ここにこよう」という、次の物語への布石?もあって更に楽しみが増してくる。M3後歌枠でも言ってましたが、CD1桁→2桁への重みとか、そのための準備もあるとか。
総じて、めっちゃ健気にお出迎えされた感?元気でポップで可愛い!
活動者がファンに思ってること…みたいな側面もちょっと感じる
未知ばかりなわんだーらんど…確かにワクワクするよね。

2.夜明けのキューブライト

まず歌詞カードを見て気になったのは、ここだけ歌詞がことのさん自身なこと。
この曲はみちばかりに比べてかなり落ち着いた、穏やかで儚い感じ。
「過去に縋る」という、かつて再生数の多かった曲に、人気のあった頃に頼るような、「終わりにしたい」という、惰性で続けているような、半ば諦めているような、そんな表現に「急ブレーキなんてできない!」というタイトルが強く出ているのかなって思いました。
只管に「僕は…」と、自分が自分にどうしたいのかを問いかけるような、或いはなんとか振り絞って自分を保つような、場面が印象的。
諦めと前進が綯交ぜになって、ちょっと感傷的になりました…
活動者の弱さ?というか、裏側?みたいな、そういう雰囲気。

3.ときどき夢見る♡ぷらねっと

再びの元気系。だけどパンチが強いポップ!というよりは、ちょっと穏やかさも共存してる。緩急感じられてよき。
可愛いもそうなんですが、曲名の通り夢のようなふわふわした微睡のなかにある、わちゃわちゃとゆるーいのがいい感じ。でも、ちょっとはっきりしたところもあって、だから”ときどき”夢見るなのかな。
更に「未知」と「チケット」という言葉がみちばかりに続いて使われてる。ライブの前々日から楽しみすぎて寝れなくてお昼寝みたいな。お昼寝マジ神。

4.先天性×はちゃめちゃeveryday♡

ポップで超かわいくて超楽しい曲。はちゃめちゃ。みちばかり並に気合が復活した感じ。ひたすらポジティブでポップな曲。
1番で赤信号だったのが2番で青信号に変わってるのが、キューブライト→ぷらねっとを踏まえると
後ろ向きな前進→前向きな前進に切り替わっているような…?
と思いつつも、
「退屈よりずっといい」ということで
やっぱり後ろ向きな前進で、ひいては”急ブレーキなんてできない”につながるのかなあ…なんて思ったり思わなかったり。

5.ワタシタイアップ

再び穏やかでしっとりとした曲。「嘘つきなんだ」「ツイてないことくらいが取り柄なんて嫌だな」等々、ネガティブさが前面に出てる。それでも、「突き進む”キュー”」という、やっぱり進んでいくところが"急ブレーキなんてできない"だなあ…って。
この曲は「活動者とファン」の関係というか、ファンに対する活動者側の感謝というか、そういうのが見える気がします。「教えてくれたのはあなたでしょう?」とか、「また誰かに届くんだ」とか。
そして、最後が「道標になる」というのがエモい!みちばかり(未知ばかりで道ばかり)だったのが、最後は道標を見つけて進んでいく…っていうのが、この物語の終わりと続きを見せてくれて、すごくこのアルバムの最後にふさわしい、とってもいい曲だなって思います。だから”みちばかり”ってひらがなだったのか…
ところで、「tie up(タイアップ)」には「結びつく、協力・提携」っていう意味があるそうで、ここにも「活動者とファン」が見えてきませんか?この2者の、相互に(一方通行ながら)無くてはならない関わりみたいなものがあると思うんですが、それが歌詞にも表れているというか。すごく重みを感じる曲だなって。

アルバムを通して

1人の活動者のありのままの形というか、ありきたりだけれども、だからこそ感情が揺らぐアルバムだなって思います。ひたむきに何かを伝えるのとも、したたかにアピールするのとも違う。ただただ等身大で、よくある話。でも、だからこそ”秘められた想い”というかが、ある程度フラットな視点から見えてくるというか。ここにしかない、素敵な物語でした。

私個人としてはこのアルバム全体が「道」だという捉え方をしました。ずっと同じ道を進んできたけれど、ここからどう進めばいいのかわからない、でもがむしゃらに進んで、なんとなく道標を見つけて、また進む。「急ブレーキなんてできない」という名前、そしてコンセプトは、1人の活動者を道ゆく車になぞらえて、これからを見つめている、そんな作品だったのではと、(勝手に)思います。

ことのさんのCDは初めて買ったのですが、第一印象が「可愛い」だったのが、CDを聴いて「可愛くて格好よくて綺麗で儚い素敵な人」になりました。これから推させてもらおうと思います。旧譜サブスクもはじまることだし。たくさん聴きます。

全曲好きですが、一番ははちゃめちゃeverydayかなあ…

長々と拙い文章をここまで読んでくださりありがとうございました。CD持ってない人は買いましょう。またどこかで。

急ブレーキなんてできない!

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