サッカーにおけるビルドアップで相手より優位に立つ方法
どうも。久しぶりと言えるくらいな読者はいないイタチです。
前回投稿したのがもう何ヵ月前なのか。
よく覚えておりません。
自分の考えをTwitter内だけで文字に起こそうと思うとかなり削らないといけなくて中々あの文字数だけだと、伝えたいこととは違った伝わりかたをしていたり、言いたいことを泣く泣く削らないと入らないようなことが多くて悩んでいたのですが、ついさっき
「僕にはnoteがあったじゃないか!」
と、B級映画の後半で、序盤に出てきて結構振ってたけど忘れてたレベルの伏線を回収したとき並みのテンションで思い出して今に至ります。
もしかしたら僕の事知らない方も見てくださるかもしれない、いや、見てほしいので僕の自己紹介をしておきます。
普段はJ2のレノファ山口を中心に分析をしており、昨年まではyoutubeにも動画を投稿しておりました。
https://youtube.com/channel/UC-h1vOpOWTKU_eqdYzKZYBg
今は毎週日曜日の22時にstand.fmというアプリで「レノファな日曜日」というレノファに関することを喋る、30分ほどのラジオ番組をしております。
https://stand.fm/channels/5fcb98a5dd3aea937b8054d9
フォローよろしくお願いします。
さて、こんなところで興味無い人間の話を長々とされても面白くないと思うので早速本題に入ります。
今回はタイトルにもある通りビルドアップについて。
まず基本的なことから言うとビルドアップとは「攻撃を組み立てる」ことを指します。
攻撃を組み立てると言ってもキーパーから細かく繋ぐやり方もあれば、トップにポストプレーができる選手を置いてロングボールを競らせて回収するのもおそらくこの、攻撃を組み立てるという説明でいうとビルドアップになります。
じゃあビルドアップの幅広すぎやしないかと。
ビルドアップするときに「幅を使え」とは言うけど言葉の意味にまでも幅を使わなくてもいいんじゃないかと。
まあまあそんなことはおいといて。
なのでここではただのビルドアップではなく、
相手より優位に立つためのビルドアップ
を解説というか教育というか伝授というか。
とにかく話していきたいと思います。
で、例として4-4-2を使うチームで身近なレノファ山口のシステムを題材に解説しようかなと思います。
まずはこちら
レノファの直近のファジアーノ岡山戦を例に青がレノファ、赤がファジアーノ岡山を表しています。
4-4-2で両SBが高い位置を取ってCMの一人がダウンスリーをしているのですがこのときのボールを持っている選手のパスコースとして、
ブレブレ黄色矢印が主な所になります。この他にもあるにはあるのですが一番確実性が高いという理由でこの3つにしています。この後に続く画像のパスコースも確実性を重視したものになっておりますので「ここにも出せるだろ!」というのは無しでお願いします。
ただ岡山は2CFの間を通させるほど守備に約束ごとがないチームではありません。(第3節では通されてた)
画像のように2CFのどちらかがCMを抑えて、もう片方がコースをどちらかのサイドに限定するような守備の仕方をします。(岡山はしてなかったですが、ビルドアップの解説を分かりやすくするためにこの守備をしてたことにします)
なので左CBに預けるしかなくなりますね。
すると
相手の右WGがどっちを抑えてるかによって黄色太線の左SBか、黄色点線の左WGへのコースしかなくなり相手が狙ったところでボールを奪われやすくなってしまいますね。ここで奪いたいチームなんかは岡山側の右SBがレノファ側の左SBに付いて完全にハメると思います。
さあさあ、それではビルドアップの方法を変えましょう。
先程まではCMの一人が降りてきて3バックを作っていましたが、
今度はGKがCBの間まで上がって3バックを作ってみましょう。
CMが降りない分、中央のパスコースが増えるので相手が先ほどの守備をしても3つのパスコースがありますね。相手2CFの片方がコースをサイドに限定してもCMと左CBの2つのパスコースが確保されており、浮いているCMにパスを出せたら相手の右WGの周りに味方が3人いるので守備の基準点をかなりずらすことができ、前進できる可能性が高いです。
それでは先程と同じように左CBにパスを出してみましょう。ここでは先程のように出さないといけなくなるのではなく、出してみる、になるのです。
相手の抑える選手によって4つのパスコースが出来るのです!相手のCFの選手は2CMで困らされ、相手の右WGの選手は先程と同じように左WGと左SBに困らされます。こうなってしまうと同時に2つ以上のパスコースは必ず確保されるので相手が狙い所を絞りづらくなってしまうんですね。
では、相手の2CFが味方の2CMを抑えてしまうとどうなるのか?
このようにサイドに誘導して同サイド圧縮できなくなるので青がボールを持てる時間が長くなります。
そして相手が同サイド圧縮しようと左WGを右CBに付かせるようにした場合、
右の高い位置にいる右SBのコースが空き、あまりフィードの精度が高くない選手でも通るサイドチェンジをできてしまいます。
つまり、まとめると
ビルドアップで相手より優位に立つために大事なものはパスコース
という風になります。
これは自分の中でも論理的に整理できてますし逆に言うと守備側はどのようにパスコースを消すかが重要だと思ってます。
ビルドアップが上手くいかないチームを見て、「何で上手くいかないんだろう」と疑問に思ったときはパスコースに注目して観戦してみると理由がわかってくるのではないでしょうか。
ということで今回はここまでです。
ありがとうございました。
長くなってしまいましたがここまで見てくださった皆さんのサッカー観戦がより深く、楽しくなればと思い書かせていただきました。
また次の記事で会いましょう。
さようなら。
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