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【ルームシェア】同居人のことが坊主に見える【五厘】

2022/11/16

例えば髪を丸めたって

許されるようなことじゃない。


そもそも、自分の犯した罪に対して、

その尺度を自分で決めて罰を受けるっていうのが

おかしな話だ。


罰とは自分で受けるものではなくて

その身に降りかかるものでなければならない。

正直に、絶対に許さないと思っていた。


君がしたことは裏切りで

もしも、その行いをしたのなら、

僕はその相手を許さないと決めていた。


罰なんて必要ない。

許さないと決めた相手に対して、

何を求めても同じだからだ。


罰と共にその人間の価値がなくなり、

等しく必要の無いものになると思っていた。

その気持ちもある。


だけれど、人を好きになると言うことは、

僕の思っている以上に単純なものではないみたいで

必要で大切で重要になってしまった相手に対して

目の前から去ると言う行為よりも

何かしらの報いを受けて欲しい

そして近くにいて欲しいと思ったのだ。


初めての感覚だった。

最初は相手に怯えていた感情も

気づけば自分に怯えていた。


好きになればなるほど、

その愛が色濃くなればなるほどに

求めるものが増えて

ひっくり返った時に憎悪の色が顔を見せることもあるのだ。

そんな知らなかった事実に

そんな知らなかった考えに

そんな知らなかった自分に

初めて気がついたのだ。


叶うなら

坊主にして反省をした君とでさえ

隣にいたいと思うほどに


#ルームシェア #板橋ハウス #ジョリジョリ


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