【ルームシェア】架空の歌で盛り上がる【空想科学】
2023/08/22
僕は嘘の歌を歌っているまんまだ。
君がいたあの頃は
まるで君なんていないかのように孤独を歌っていた。
それがアーティストだとか
それがサービス業だとか言われたらそれまでなのかもしれないが
嘘の歌に
気持ちの存在しない歌詞に
心の無いメロディーに人は体も心も揺らさない。
だから、届かなかったその嘘の歌は
君だけが いい歌だと言って聞いてくれていたのに
口を開ける方向を間違えてしまっていては
どんな咆哮も相手に聞こえることはないと言うのに
他の誰でもなく
サービスでもなく
君に向けて歌を歌う必要があったと言うのに
そんなしょうもない叫びを
君は心地がいいと言ってくれたのに
君に似合う男は僕ではなかったんだ
とか
もっと素敵な人を見つけて欲しい
とか
また今も
君や自分のプライドに向けた
嘘の歌を空に飛ばしながら
闇雲に消えていくその言葉で
心は晴れないままに
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