【ルームシェア】修羅場の感じを出してくる【浮気】
2022/11/27
君は僕の過去を見ている。
君と出会ったばかりの頃の僕は今と何もかも考え方が違っていて
強気だったとか
若かったとか
色々と理由はあるけれど
君の優しさを知らなくて、君の大切さを知らなくて
守るものがある人間とそうでない人間は全く違うと言うのが一番の理由だ。
だから、今の僕と全く違うのはしょうがないんだけど
君が好きになったのは、そんな今と180度違う僕だったから。
君を好きになってしまった僕には価値が無いんじゃないのか
そう思うようになっていた。
君を前にして狼狽えてしまう。
弱くてダサくて頼りない僕に、
君が失望してしまうのが怖かった。
見つめあっていても、
君の目の焦点は僕の奥に向いてるような気がして
対面している筈なのに
自分じゃない誰かと君を奪い合っているような
二人で三角関係を作っているような
そんな感覚に陥るんだ。
この世界に変わらないものなんて何一つなくて
趣味や嗜好も人それぞれだ。
そんな中で、昔の自分を好きになられてしまうのは
一番の不幸で、
一番の難問かもしれない。
本当は昔の自分を演じるより、
今の自分で君を愛したい。
形のないライバルはムカつくことを言われても殴ることも出来ない。
そいつが君に昔酷いことをしていたとして、殴ることも出来ない。
そんな奴、元からいなければ良かったのになんて思うけど
そしたら君と恋することもできなかった。
矛盾を抱えたまま、
この恋の矢印はまた
それぞれの方向にチグハグに向いていく。
奇妙な三角関係を表して