【ルームシェア】不自然に触ってくる【ボディタッチ】
2022/08/29
ボディタッチをする人が嫌いだ。
嫌いというか苦手だ。
安易に仲良くなろうとしていると言うか
安易に距離を縮めようとしてると言うか
必要なことを取っ払って、
何もせずに結果だけ得ようとしているのが透けて見えて、
僕にはどうしても許容出来ないんだ。
勿論、苦手だと言うだけで
自分に向いていないと言うだけで
悪だとは思っていない。
多分、僕が卑屈で曲がっていて、適応できない不器用な人間なのだ。
そして、それはまだ一番ではなかった。
僕の相容れないものの一番ではなかったんだ。
人は体に触れられるよりも、
心に触れられる方が拒絶反応を示してしまうようで
それが、悪意であれ好意であれ
その行為自体が僕には許容出来ないものだった。
それは、過程がどうであれ、経過がどうであれ
結果を求めているかどうかなんて関係なく
大好きだった君でさえ、僕は許すことが出来なかった。
いや、そもそも僕はそこを認められるほど、
人を好きになれていなかったのか
それとも自分のことがとにかく嫌いだったのか
真相はわからないけど
ボディタッチも苦手なら
心に触れられるのは
もっと苦手だった。
それでわかりあえないなら
君でわかりあえないなら
じゃあ僕は誰と一緒にいればいいのか
ぶつかることも
触ることも出来ずに
今日も当たり障りのない会話をしていくしかない。
いつか距離を縮める目的ではなく
同じ場所に誰かと立ちたい。
触れることなく
重なりたい。
そんな烏滸がましい図々しい白々しい考えを胸に抱きながら。
そっと扉を閉じて鍵を閉める。
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