【ルームシェア】どんどん知らんやつのモノマネしてくる【そっくり】
2023/08/27
一緒に過ごしていけば
どんどん知っていることが増えていくはずなのに
君といると、知らないところが増えていくようで
元々知っていたと思っていたところでさえ
わかなくなってしまった。
それは熱が冷めたとか
嫌いになったなんてこととは少し違っていて
好きだからこそ
嫌われたくないからこそ
隠す布が増えていったのかもしれない。
別に壁ではなくて
布で隔てているだけだから
触ろうと思えば簡単に触れる。
触れてしまえばいつも通りのその輪郭を認識できる。
だからこそ、見えなくなっていることに気がつきづらいのかもしれない。
お互いに布を隔てて
半個室のようになってしまったままで
心のルームシェアはいつのまにか
仲の良い隣人になってしまったようで
プライベートもプライバシーも全て捨てて
一緒にいるのが恋人だとは思わない。
干渉し合わない関係が良いなんて言う人もいるくらいだ。
もちろんそれが間違ってるとも思わないし
恋に正確な正解なんてありはしないのだけれど
でもそれらを共有したり
自分の内側を曝け出したり
布ではなく素肌で触れ合うことを
僕は望んでいたのかもしれない。
だから、僕はいつしか思いこんでいた。
君のことを、一番知っているのは自分だと
プライベートもプライバシーも気づけば何も知らないことだらけなのに
思い込みのプラシーボ効果だけ強くなって
勘違いや見当違いが強くなった分
本心や本音や本気の気持ちが脆くなっていた。
この世界の強度は決まっているみたいで
弱い部分を見せない分
強がりだけが強くなってしまったのだ。
それは君も
そして僕も
変なところだけ共通して共有して
似たもの同士で
似てない僕らは
まるでチープなモノマネをしているようで
心の奥から
ご本人が登場するのを待つばかりだ
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