見出し画像

倫理観の灯火

倫理観に乏しいという言葉を見かけた。倫理観とは弱気を助け強きをくじく、お年寄りには優しく、人類みな兄弟みたいな道徳的思考のことかな。資本家や政治家は投資家や支持者に対して分かりやすい反応を取る。それが支持を集める最適解だとして、現在のそれは一般庶民の願いとは真逆。政治や経済は国民の大多数を占める中間層に配慮していない風習を感じ取れる。なぜクーデターが起きないか疑問だし、日本人の我慢強さにも程がある。もちろん暴力はよろしくないだろうが、それも倫理観の呪縛なのかもしれない。

国が本気を出せば倫理観などすっ飛ばし、稼げない国民を淘汰にかかる。公務員や会社員など安定した身分を維持するためには、組織のルールを遵守する。それ自体は真っ当な責務であるが、組織の舵取りが仮に反社会的な路線になったとしても、不思議なことに組織の構成員がそれを是正する手立てはない。他所からの圧力がない限り傍若無人の限りを尽くすのだ。それが勝ち馬に乗るという証明で、現代の消費活動は勝ち馬に乗れた世代が本流で、負け犬は見捨てられている。もはやそれが問題として取り上げることすら、タブー視されているのではないだろうか。

社会問題の多くが、倫理観の欠如として目につく。移民が起こした事件が不起訴になるなど非常に分かりやすい。政府は日本人よりも外国人を救いたいのである。なぜなら政権を担う政治家が外国人に手綱を握られているから。清潔で四季があって自然豊かで住みやすい地球最後の理想郷「日本」が、武力以外の方法で外国に支配されつつある。まさか堅物の俺がハニトラなんてと思っていた政治家や官僚も、気がついたら手綱を明け渡してしまったかもしれない。金やオンナが近寄ってきたらぶん殴るくらい潔癖な日本人は、そんなにいないだろう。仮に昔の日本を取り戻すとしたら、極道みたいな一本気な組織になるのかもしれない。

高橋のぼる氏の「土竜の唄」というマンガを読んだ。組織の懐を肥やすために倫理観ガン無視であらゆる悪事に手を染めるヤクザのボスが、最終的には倫理観の塊のような潜入捜査官の献身で善人に覚醒してしまう。マンガだからこそのお気楽展開かもしれないが、現実にもそういう事が起こりうる。マンガで登場するキーワードとして自分の行動を俯瞰や客観視したり、幽体離脱や輪廻転生で自分が認識できていなかった本質を知るなど、少しスピリチュアルをかじった私にとっては非常に興味深い。私の考えとしては、そういった発想がメジャーな青年誌で展開されている事が宇宙の意思という証拠なのではないかと思う。陰極まれば陽に転ずる。そういった過渡期なのかもしれない。

今の生活は組織人だから何とか生活できているが、副業の緩和や株式投資の奨励、リモートワークやフレックス勤務の意図するところは、これ以上会社は金を出せないから、あとはさらに努力して勝手に稼いでくれということ。身体が擦り切れるまで働かせて、リタイアしたら生活は破綻する。その不安を足かせに組織へ縛り付ける。それを我慢するか我慢しないかは個人の自由だが、私は我慢しないことを選び、年末で組織から抜ける。来年の税金を思えば寒気がするが、もはや命すら惜しくはない。狂った日本に楔を打ち込むとしたら、各自が命を燃やすしかない。ある占いで潜在意識へアクセスする時が来たと告げられた。理想を取り戻すために何ができるか?残りわずかの東京生活でご縁に賭けたい。

いいなと思ったら応援しよう!