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SAP SD/MMパラメータ設定 基本手順(2)在庫管理等の設定

はじめに

SAP SD/MMパラメータ設定 基本手順(1)組織構造』(以下、設定記事(1))の続きです。ここでは、次の①~③の設定についてまとめました。

  ①在庫管理、②品目元帳、③輸送経路


用語・略称

設定記事(1)に同じ。

命名規約

個別命名規約 - 輸送経路

図1:個別命名規約 - 輸送経路

在庫管理

会計締めの設定

  1. 入出庫管理用の会計年月の設定
    Tr-cd OMSY
    IMG:ロジスティクス → 一般 → 品目マスタ → 基本設定 → 設定:在庫/購買管理の会社コード
    設定内容:会社コードに対する次の2つ。
          ①会計年度、②当期(転記期間)の会計月

  2. 会計期間締め処理
    Tr-cd MMPV
    SAPメニュー:ロジスティクス → 在庫/購買管理 → 品目マスタ → その他 → 会計期間締め処理
    設定内容:会社コード、チェック「現在日付使用」ON → 実行ボタンをクリック

入庫関連の設定

  1. 【確認】許容範囲の設定
    Tr-cd OMC0
    IMG:在庫/購買管理 → 在庫管理/実地棚卸 → 入庫 → 設定:許容範囲
    設定内容:会社コード、キーが3種類("B1”、"B2”、”VP")

勘定関連の設定

  1. 評価グループの設定
    Tr-cd OMWD
    IMG:在庫/購買管理 → 評価および勘定設定 → 勘定設定 → 勘定設定(ウィザードなし)→ 評価レベルグループ化
    設定内容:評価レベル、会社コード、勘定コード表、評価グループコード
      ※評価レベル、評価グループコードとも、プラントの値とする。

品目元帳

品目元帳

  1. 【確認】品目元帳タイプの評価レベルへの割当
    Tr-cd OMX3
    IMG:管理会計 → 製品原価管理 → 実際原価計算/品目元帳 → 割当:品目元帳タイプ -> 評価レベル
    設定内容:評価エリア、会社コード、品目元帳タイプ "9000"、ステータス "青"
      ※評価レベルは、プラントの値とする。

  2. 品目元帳の有効化
    Tr-cd OMX1
    IMG:管理会計 → 製品原価管理 → 実際原価計算/品目元帳 → 有効化:評価エリアの品目元帳 → アクティビティ「品目元帳有効化」
    設定内容:(上記1の内容に加え、)チェック「ML有効」ON、価格決定 "2"、チェック「評価エリアの価格決定~」ON

  3. 品目元帳の本番化
    Tr-cd CKMSTART
    SAPメニュー:ロジスティクス → 在庫/購買管理 → 評価 → 実際原価計算/品目元帳 → 環境 → 本稼働開始 → 評価レベルを本稼働に設定
    設定内容:プラント、チェック「バックグランド処理」OFF、チェック「テスト実行」ON → テスト実行
     → (テスト実行で問題がなければ)「テスト実行」OFF → 実行

  4. 品目元帳設定のチェック
    Tr-cd CKM9
    IMG:管理会計 → 製品原価管理 → 実際原価計算/品目元帳 → 有効化:評価エリアの品目元帳 → アクティビティ「品目元帳設定のチェック」
    設定内容:プラント、項目名 "ML本稼働開始”および対応する日付

【任意】輸送経路

輸送経路等の定義

  1. 輸送経路の定義
    Tr-cd 0VTC
    IMG:物流管理 → 出荷管理 → 基本出荷機能 → 輸送経路決定 → 定義:輸送経路/ステージ
    設定内容:輸送経路、テキスト

  2. 納入区域の定義
    Tr-cd OVR1
    IMG:物流管理 → 出荷管理 → 基本出荷機能 → 輸送経路決定 → 定義:納入区域
    設定内容:国 "JP"、納入区域、内容説明

  3. 輸送経路グループの定義
    Tr-cd OVSY
    IMG:物流管理 → 出荷管理 → 基本出荷機能 → 輸送経路決定 → 定義:輸送グループ
    設定内容:輸送グループ、内容説明

輸送経路決定規則の設定

  1. 出荷ポイントに対する国/納入区域の設定
    Tr-cd OVL7
    IMG:物流管理 → 出荷管理 → 基本出荷機能 → 輸送経路決定 → 設定:出荷ポイントの国/納入区域
    設定内容:出荷ポイント、国 "JP"、納入区域
      ※「出荷区域」を「納入区域」と読み替える(以下同じ)。

  2. 輸送経路決定規則の設定 その1
    Tr-cd 0VFR
    IMG:物流管理 → 出荷管理 → 基本出荷機能 → 輸送経路決定 → 設定:輸送経路決定 → ダイアログ「出荷国/出荷区域と仕向国/受領区域」
    設定内容:出荷国 "JP"、出荷区域、仕向け国 "JP"、受領区域
      ※「受領区域」を「納入区域」と読み替える(以下同じ)。

  3. 輸送経路決定規則の設定 その2
    Tr-cd 0VFR
    IMG:物流管理 → 出荷管理 → 基本出荷機能 → 輸送経路決定 → 設定:輸送経路決定 → ダイアログ「出荷国/出荷区域と仕向国/受領区域」→ 「輸送経路決定 - 重量グループ仕様なし(受注伝票)
    設定内容:出荷国 "JP"、出荷区域、仕向け国 "JP"、受領区域



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