業務改善の成否はマネージャの視座が全て
結論から言えば、業務DXの肝はリソース配分にあります。
業務はリソースとイベントで成り立っています。どの依頼(イベント)をもとに、誰が何を使って(リソース)、どうやる(How)のか。そのバランスで成り立ちます。
人間が入力・確認・判断をしている内容をITが変わってくれる状況を作るために、howを見直してリソースの再分配を図るわけですね。そうしないと、生産性上がらないです。
たまに勘違いしてる人がいるんですけど、生産性は労力に反比例する指標です。やればやるほど生み出せるものが大きくなるのは当たり前ですね。そうではなく、より少ない手順で今までと同じかそれ以上のアウトプットを出せる指標を生産性と言います。
で、業務改善が意味を成すためには仕事のリソース配分を変える必要があり、その検討を下準備として進めることで、WHYの背骨が太くなります。
組織の中で変革を促すには、ボトムアップに限界がある。まれに草の根で始めて全社展開するサクセスストーリーがありますけど、当たり前だけど、草の根活動の価値を認め業務として行えるようにした、マネージャがいるはず。
マネージャの視座が大切なのは単純で、運用できる業務フローに差が出るから。
devopsの文脈で言うと、CI/CDの意味がわかるマネージャとなんすかそれってマネージャだと、開発プロセスに差が出るのは明らか。それと同じこと。知識と経験に裏打ちされた視座によって、見据えるゴールや業務フローの質が変わる。
ここは、技術じゃ解決できない。クライアントに火がつかないと始まらないと言うか。導入することは簡単なんだけど、そこからあれはどうしたこれはどうなったと言う諸問題が噴出するわけ。やらないとわからなかったことが出るのは、世の常。そこを超えられるのは、マネージャ次第。
なので、業務改善に必要なのはITの使い方を知ってるマネージャ。そういう人がいて、組織のバックアップがあれば、後はどうとでもなる。着地させることは全然余裕。
外部のITマネージャのロールで業務改善支援をやることをやってきて、ホンマにマネージャによって変わると痛感します。