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【Google Workspace利活用】Gemini標準装備となったGoogle Workspaceが中小企業にとって嬉しい理由

今回は、Google Workspaceに標準装備となった生成AI「Gemini」についてお話しします。

このアップデートは、中小企業が抱えるコストや効率化の課題を解決する絶好のチャンスです。
特に、追加契約なしで利用できるという点が画期的で、一般法人向けのMicrosoft 365のCopilot(追加契約が必要)と比較しても非常に魅力的です。

1 Google WorkspaceのGeminiとは? 

Google WorkspaceのGeminiは、Gmailや Googleドキュメント、スプレッドシート、 Googleスライド、 Googleドライブ、Google Meetなどの主要ツールに生成AIを組み込み、日常業務を効率化することができるものです。

  • メールの自動作成や要約

  • 文書作成時のアイデア提案

  • データ分析やグラフ作成のサポート

  • 会議内容の自動要約

これ以外にも、チャット形式で生成AI単体を利用できる、Gemini Advancedも利用可能です。
この機能の1つとして、カスタマイズしたGeminiを作成・利用できるGems(ChatGPTで言うところのGPTs)というものもあります。

これらの機能は、従来はアドオンを購入、すなわち、Geminiを追加契約することで利用できるようになるものでした。

従前のGeminiを追加契約で利用するためのコストは、1人あたり、約2000円/月でした。

2 生成AI導入の障壁-コスト-

中小企業の経営者が生成AIを自社に導入しようと思ったときに障壁だと感じることは複数あるでしょう。
以下は一例です。

  • どの業務でどの程度役立つのかわからない

  • 生成AIサービス提供企業のセキュリティへの不安

  • 個人情報・プライバシー・秘密情報を入力することへの不安

  • 著作権侵害

  • 社員への定着と活用促進

  • ハルシネーションやバイアス

  • コスト

今回のアップデートが特に関係するのは、コストでしょう。

上記のとおり、従来は、Geminiを追加契約で利用するためには、1人あたり、月額約2000円でした。
すべての社員に利用させようとすると、社員の人数が多ければ多いほど負担は大きくなります。
一部の社員のみが利用できるようにした場合、利用できない他の社員の不満につながる可能性があります。

なお、MicrosoftのCopilotは、個人向けのプランでは追加契約ではなく標準装備となりました(ただし、クレジットの上限あり)が、依然として、一般法人向け(ビジネス向け)のものについては追加契約が必要となっています。

その費用は1ユーザーあたり月額約4700円(月額プランの場合)
1人あたりこの金額のコスト増加は、相当な負担になるように思います。
現状、Microsoft 365 の一般法人向け(ビジネス向け)を提供している方であっても、

https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/copilot/business#tabs-pill-bar-oc6224_tab

3 Gemini標準搭載のGoogle Workspaceの価格

では、Geminiが標準搭載されることとなった Google Workspaceの価格はどのくらいなのでしょうか。

価格は以下の通りです。

Gemini標準搭載の Google Workspaceの価格。詳細はリンク先参照。

なんと、1ユーザーあたり月額1,900円(月額プランの場合)です。

 Googleドキュメント等のサイドパネルでのGeminiやChatGPTなどのチャットメインのGeminiが含まれているのはもちろん素晴らしいことですが、NotebookLM Plusまで含まれている点は、もう太っ腹!!としか言いようがありません。

従来追加契約で支払っていた分だけで、 Google Workspaceの従来のコアサービスに加え、Geminiのほとんどフル機能が利用できるようになった(しかもNotebookLM Plusまで!(くどい))という価格破壊的なアップデートです。

そのため、Microsoft 365の一般法人向け(ビジネス向け)を利用している中小企業であっても、Copilotを追加契約するより、 Google Workspaceを追加契約する方がコスト的に安いという結果にもなっています。
これは衝撃的なことです。

4 Gemini導入のハードルが大きく下がった

このアップデートが中小企業にもたらすメリットは、ここまでお読みいただいた方はもうお分かりでしょう。

Geminiの導入コストが一気に下がりました
これにより、コストを理由になかなか一歩を踏み出せなかった中小企業においても、格段にGeminiを導入しやすくなりました。

株式会社情報通信総合研究所さんが2024年に行った生成AIの企業における導入状況や活用に関するアンケート調査によれば、従業員が1000人以上の企業とそれ以外の企業を比較すると、生成AIの全社導入企業の割合には2倍の差があるとされています。
より従業員数の少ない企業との対比をすると、その差はさらに拡大します。
中小企業においては、生成AIの導入はまだまだ進んでいないという見方ができるでしょう。

導入が進まない理由には、何ができるのか、どう便利になるのかがイメージできないなどさまざまな理由があるとは思いますが、導入するにせよしないにせよ、まずは触ってみないとわからないと思っています。

その意味では、はじめの一歩を踏み出しやすくするという意味で、Gemini導入のためのハードルを大きく下げたことは大きなインパクトを持つものだと考えています。

Google WorkspaceをBusiness Standard以上のプランで元々利用していた中小企業にとってはもちろんですが、上記のとおり、コストの点から見るとMicrosoft 365を利用している中小企業にとってもハードルが下がったと言えるでしょう。

5 Gemini標準装備となったGoogle Workspaceが中小企業にとって嬉しい理由

このように、Gemini導入のハードルが下がったことで、生成AIに触れやすい状況となりました。

生成AIに触れるだけなら、他の生成AI、しかも無料で利用できるものでも良いのではないか?というご意見はあるでしょう。

しかし、ビジネスで利用するにあたっては、セキュリティやコンプライアンスの点でより安心できるサービスを利用したいと思う経営者の方は少なくないはずです。
Google Workspaceについても各自の判断と責任のもとで利用していていただく必要があること(本noteは何らの保障をするものではないこと)に変わりはありませんがISMAPに掲載されているサービスであるなど、安心できる材料はあるサービスと言って良いでしょう。

このように、Google WorkspaceにGeminiが標準搭載されたことは、生成AIにまず触れてみたい、導入したいという中小企業にとって、非常に嬉しいニュースでしょう。
活用するかしないかは、それぞれでしょうが、これからの社会を考えると、生成AIを活用しない選択はなかなか厳しいだろうと感じています。
今回のGoogle Workspaceのアップデートによって、1社でも多くの中小企業が適切な生成AIの利活用ができるようになると良いのではないかと考えています。

*本noteは生成AIの支援を受けて作成しました。

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