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2月29日のアロマフィカス
仕事の都合で曇天の小田急線登戸駅に降り立った。
小田急沿線には都合10年以上住んでいて、登戸も馴染み深い街だ。
現住所への引っ越しの前日、台風の影響で電車が止まり大雨の中で立ち往生したのもこの町だった。
待ち合わせまで少し時間が空いたから駅の周辺を散策した。
登戸駅周辺は再開発の真っただ中で、店の移転や閉店、新規オープンも増えているようだった。
歩いていると一件の花屋があった。フラワートーク。
昔ながらの佇まいの、けれど植物に興味を持たなかった頃の俺の視界には入らなかった店。
そこで出会ったのが多肉でもあり観葉でもありハーブでもあるそいつだ。
アロマフィカス。300円弱。いい匂いがした。
ところで俺は毎日酒を飲む。
1リットルのビールと甲類焼酎の炭酸水割。
で。
アロマフィカスは俺の飲酒シーンにぴったり嵌まった。
プレーン酎ハイに葉を数枚入れたらそれはもうモヒートだ。
多肉質な葉を噛み締めると爽やかな香りが広がる。
植物の剪定には抵抗感があるんだけど、奴は切っても切っても伸びてくる。
剪定をしないと木質化して香りが薄れてしまう、という特性も罪悪感を薄めた。
あんたが酒飲みで、かつ植物を育てているならこいつを買わない手はない。
ちなみに地球のパイセンであるところのゴキブリ除けにも効果があるらしい。こちらはまだ未確認。
今夜も俺は酒を飲む。
いい匂いのする酒だ。
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