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DOWAホールディングス(5714) 83点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

DOWAホールディングスは1937年に設立され、1949年に上場しました。主な事業内容は、製錬、環境・リサイクル、金属加工、電子材料、熱処理の5つの分野に渡り、特に貴金属のリサイクルや磁性鉄粉の分野で強みを持ちます。主要事業セグメントとしては、製錬42%(利益率6%)、環境・リサイクル12%(利益率7%)、電子材料25%(利益率2%)、金属加工16%(利益率4%)、熱処理4%(利益率10%)です。多角的な事業展開により安定的な収益を確保しています。

2. 安定した成長の有無

DOWAホールディングスは安定した成長を見せています。財務健全性も高く、自己資本比率57.2%を誇ります。売上と利益は一部の事業セグメントで波があるものの、環境・リサイクル事業や金属加工事業など、長期的に成長が期待される分野での強みがあります。株主還元も手厚く、安定した配当政策を維持しています。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は7171億円、営業利益は300億円となりました。過去数年間は、製錬や金属加工の影響で変動がありますが、今後の業績見通しは改善傾向にあります。2025年には売上高7600億円、営業利益320億円が予測されています。時価総額は3076億円、総資産は6647億円です。

4. 現在の株価

2024年の株価は4209円から6236円の範囲で推移しており、時価総額は3076億円です。総資産は6647億円、自己資本は3805億円と強固な財務基盤を持っています。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは1186億円と堅調で、投資キャッシュフローは-262億円となっています。財務キャッシュフローは-592億円で、現金及び現金同等物は730億円です。積極的な設備投資も行いつつ、キャッシュフローのバランスは安定しています。

6. 配当性向

配当金は安定しており、過去数年間は130円を維持しています。今後も同様の水準が予測されており、2025年の配当は130円が見込まれています。長期的な株主還元に配慮した配当政策が魅力です。

7. 採点と解説

  • 業績と財務: 16/20
    多角的な事業展開と安定した財務基盤が評価されますが、各事業の利益率にばらつきがある点がややマイナスです。

  • 株価の安定性: 15/20
    非鉄金属市場の変動や外部要因に影響を受けるため、一定の株価変動はありますが、全体的に安定しています。

  • 成長性: 17/20
    特に環境・リサイクル事業や電子材料分野での成長が期待されます。今後の需要拡大が見込まれます。

  • 業界地位と競争力: 18/20
    貴金属リサイクルや磁性鉄粉分野での強みがあり、業界内での競争力も高いです。

  • 配当性向と株主還元: 17/20
    安定した配当政策を維持しており、株主還元に対する姿勢も評価できます。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 83点
DOWAホールディングスは、非鉄金属やリサイクル事業での強みを活かし、安定的な成長と株主還元を実現しています。成長可能性が高く、長期的な投資先として魅力的な企業です。

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