ヤマハ発動機(7272) 82点
1. 会社の概況と特徴(300文字以内)
ヤマハ発動機(7272)は1955年に設立され、1961年に上場しました。二輪車、マリン事業、産業ロボティクスを中心に事業を展開し、世界的な企業として成長しています。主要事業の売上比率はランドモビリティ(66%)、マリン(23%)、ロボティクス(4%)などで、マリン事業の利益率が高く(21%)、企業の収益の柱となっています。二輪車ではインドやブラジル市場での拡大が続き、脱炭素関連の取り組みも評価されています。株購入においては、海外展開やロボティクスの成長期待から、中長期の成長が見込まれます。
2. 安定した成長の有無
ヤマハ発動機は、財務状況が健全であり、2024年6月時点の自己資本比率は43.4%です。株主還元に関しても、安定した配当を提供しており、今後も増配が見込まれます。売上と利益は堅調で、二輪車や船外機の販売増が続いており、特に海外市場での成長性が期待されています。
3. 直近の売上高、営業利益
2023年12月期の売上高は2兆4147億円、営業利益は2506億円となり、前年よりも成長を見せています。将来の予測としては、2024年12月期に売上高2兆7000億円、営業利益2750億円が予想されています。時価総額は約1兆2786億円、総資産は約2兆8055億円です。
4. 現在の株価
2024年10月時点で、ヤマハ発動機の株価は約1380円で推移しており、時価総額は約1兆2786億円です。総資産は約2兆8055億円で、自己資本は約1兆2178億円です。財務状況は安定しており、長期投資におけるリスクは比較的低いです。
5. キャッシュフロー、現金
営業キャッシュフローは801億円、投資キャッシュフローは-1169億円、財務キャッシュフローは952億円で、積極的な設備投資が続いていますが、安定した営業キャッシュフローを維持しています。現金及び現金同等物は3470億円で、十分な流動性があります。
6. 配当性向
ヤマハ発動機の配当は、2023年12月期には72.5円で、今後も安定した配当が予想されており、2025年12月期には50〜60円の配当が期待されています。株主還元にも積極的で、配当性向の高さが評価されます。
7. 採点と理由
業績と財務(17/20点): 財務は安定しており、業績も堅調ですが、設備投資が多いため、成長維持に注意が必要。
株価の安定性(14/20点): 株価は市場環境に応じて変動がありますが、長期的には安定しています。
成長性(16/20点): 二輪車やロボティクス、マリン分野での成長が見込まれるが、競争も激しい。
業界地位と競争力(18/20点): 世界的に強いブランドを持ち、競争力が高い。
配当性向と株主還元(17/20点): 安定した配当が魅力で、株主還元に積極的。
8. 総合評価(100点満点中)
総合評価: 82点
ヤマハ発動機は、財務状況が安定しており、二輪車やマリン、ロボティクス事業の成長性が期待される企業です。特に、海外市場での拡大や脱炭素関連の取り組みにより、中長期的な成長が見込まれます。株主還元にも積極的で、長期投資に適した銘柄といえます。