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ふくおかフィナンシャルグループ(8354) 88点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

ふくおかフィナンシャルグループは2007年に設立され、同年に上場しました。福岡銀行を中心とする九州の地銀グループで、総資産は地銀首位級です。主な事業は、銀行業務をはじめ、中小企業向け融資や住宅ローン、デジタル金融サービスを提供しており、ネット専業銀行「みんなの銀行」も展開しています。事業セグメントの売上比率は非公表ですが、デジタル金融と地域経済を支える銀行業が中心です。株購入の総合評価としては、安定した基盤を持ちつつ、成長機会も期待できる企業です。

2. 安定した成長の有無

ふくおかフィナンシャルグループの財務状況は安定しており、自己資本比率は約2.9%です。預金と融資残高の堅調な成長が見られ、地域経済への貢献を続けながら、デジタル分野への積極投資も行っています。株主還元も増配傾向にあり、2024年3月期には配当金が115円に増加しました。売上と利益の成長は堅実で、特にデジタル金融サービスの拡大が期待されています。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は4,047億円、営業利益は約569億円です。過去数年間で増収傾向が続いており、利益も回復基調にあります。将来の予測では、2025年3月期には売上高4,200億円、営業利益995億円が見込まれています。現在の株価は約3,217円で、時価総額は約7,249億円、総資産は3兆3,534億円です。

4. 現在の株価

ふくおかフィナンシャルグループの時価総額は約7,249億円です。総資産は3兆3,534億円、自己資本は9,762億円で、自己資本比率は2.9%です。自己資本比率は低いものの、健全な財務体質を維持しています。

5. キャッシュフロー、現金

2024年3月期の営業キャッシュフローは約14,808億円で、投資キャッシュフローは-7,900億円、財務キャッシュフローは-207億円です。現金及び現金同等物は8,445億円で、安定した資金運用が行われていますが、投資キャッシュフローが高いため、さらなる効率化が求められます。

6. 配当性向

ふくおかフィナンシャルグループの配当金は安定して増加しており、2023年には115円、2024年には130円に引き上げられる予定です。今後も連続増配が期待され、2025年には130~140円の配当が予測されています。株主還元に積極的な姿勢が見られます。

7. 採点と解説

  • 業績と財務(17/20)
    売上と利益は堅調に推移しており、デジタル金融への投資も成長を促進しています。財務状況は安定していますが、自己資本比率が低いため若干の減点です。

  • 株価の安定性(16/20)
    株価は安定しており、時価総額も増加傾向にあります。外部要因によるリスクはややあるものの、長期的な安定が期待されます。

  • 成長性(18/20)
    デジタル金融サービスや中小企業向け融資の成長が期待され、今後も成長性が見込まれます。

  • 業界地位と競争力(19/20)
    地銀首位級の規模を誇り、地域経済における影響力も強いです。また、デジタル分野での競争力も向上しています。

  • 配当性向と株主還元(18/20)
    増配が続いており、株主還元への積極的な姿勢が評価されています。配当性向も安定しており、将来的な増配も期待されます。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 88点
ふくおかフィナンシャルグループは、地域経済を支える安定した基盤を持ちつつ、デジタル金融サービスの拡大による成長が期待される企業です。財務状況も健全で、株主還元にも積極的であるため、長期的な投資先として魅力的です。

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