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日本郵船(9101) 87点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

日本郵船(9101)は1885年に設立され、1949年に上場した国内首位の海運会社です。総合物流企業として、定期船、航空運送、物流、不定期専用船、及び不動産など幅広い事業を展開しています。特に定期船事業は収益の中核を担い、コンテナ船の運営で稼ぎ頭となっています。事業セグメントごとの売上比率は、定期船8%、航空運送6%、物流29%、不定期専用船52%です。利益率はそれぞれ異なり、不定期専用船が特に収益性が高いです。

2. 安定した成長の有無

日本郵船は財務状況が安定しており、自己資本比率は65.5%と健全です。配当性向は3割基準を維持しており、株主還元にも積極的です。売上と利益は最近の市況により変動が大きいものの、今後の成長が期待されています。特に自動車船やばら積み船の需要が引き続き強いです。

3. 直近の売上高、営業利益

過去数年間の成長率は堅調で、2024年3月期の売上高は2兆3872億円、営業利益は1746億円となっています。今後、2025年3月期には売上高が2兆5700億円、営業利益が2150億円に達すると予測されています。時価総額は約2兆3262億円で、総資産は4兆3366億円です。

4. 現在の株価

2024年10月現在、株価は4500円前後で推移しており、時価総額は約2兆3262億円です。総資産は約4兆3366億円で、自己資本は約2兆8407億円に達しています。自己資本比率は65.5%で、財務体質は健全です。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは4014億円、投資キャッシュフローは-2856億円、財務キャッシュフローは-1634億円となっており、キャッシュフローのバランスが取れています。現金及び現金同等物は約1448億円で、健全な資金繰りを維持しています。

6. 配当性向

配当性向は3割を基準に安定しており、過去の配当金は2022年3月に1250円、2023年3月には170円、2024年3月には80円でした。今後の配当金は、2024年9月に130円、2025年3月にも130円の予測です。

7. 採点と理由

  • 業績と財務(18/20点): 財務状況が健全であり、業績も安定していますが、海運業特有の市況変動に左右されやすい点で減点。

  • 株価の安定性(15/20点): 市場環境や外部要因により株価は大きく変動しやすいですが、基本的には安定しています。

  • 成長性(17/20点): 燃料輸送や新燃料船など新たな成長分野に積極的に取り組んでいるため、今後の成長が期待できます。

  • 業界地位と競争力(20/20点): 国内首位の海運企業として、競争力が非常に高いです。

  • 配当性向と株主還元(17/20点): 配当性向は安定しており、株主還元に積極的です。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 87点
日本郵船は国内首位の海運企業であり、財務状況も健全です。成長性や配当性向も安定しており、特に長期投資において有望な銘柄といえます。

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