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伊藤忠商事(8001) 91点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

伊藤忠商事株式会社は1949年に設立され、1950年に上場した日本の大手総合商社です。主に繊維、食料、機械、エネルギー・化学品、住生活、情報・金融など多岐にわたる事業を展開しています。特に食料部門が売上の35%を占める一方、エネルギー・化学品部門が利益率で強みを持っています。中国市場での展開や、ファミリーマートなどの有力子会社の経営も行っています。総合的に、収益基盤の強化と安定した成長が見込まれ、長期投資先として魅力的です。

2. 安定した成長の有無

財務状況は健全で、自己資本比率は37.6%と適度な水準を維持しています。株主還元にも積極的で、増配が続いており、安定したキャッシュフローを背景に成長を続けています。特に、食料やエネルギー分野の成長が業績を支えています。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年度の売上高は14兆2,991億円、営業利益は7,448億円でした。過去数年間にわたり、着実な成長が見られます。2025年度の予測では売上高が15兆3,000億円、営業利益が8,400億円に達するとされています。株価は2024年8月時点で8,245円に達し、時価総額は約11.3兆円です。総資産は15兆1,712億円となっています。

4. 現在の株価

2024年8月時点の株価は8,245円で、時価総額は約11.3兆円です。総資産は15兆1,712億円、自己資本は5兆7,119億円で、自己資本比率は37.6%です。安定した財務基盤を持ち、長期的な投資にも適しています。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは9,781億円と強固で、積極的な投資を行っています。投資キャッシュフローは-2,059億円とマイナスですが、成長分野への投資を反映しています。財務キャッシュフローは-8,011億円で、現金及び現金同等物は6,004億円を保有しています。

6. 配当性向

過去の配当実績では、2023年度に160円の配当を支給しており、2024年度には200円を予定しています。配当政策は安定しており、今後も増配が期待されます。株主還元の姿勢が評価されます。

7. 各項目の採点

  • 業績と財務 (18/20)
    業績は堅調で、安定した収益を維持しており、健全な財務基盤が評価されます。

  • 株価の安定性 (17/20)
    株価は安定して推移しており、時価総額も高水準です。

  • 成長性 (18/20)
    食料やエネルギー部門の成長が続いており、今後も堅調な成長が期待されます。

  • 業界地位と競争力 (19/20)
    非財閥系でありながら、総合商社として確固たる地位を築いています。

  • 配当性向と株主還元 (19/20)
    配当実績が安定しており、増配傾向が続いていることが評価できます。

8. 総合評価(100点満点中)

91/100点
伊藤忠商事は、多岐にわたる事業展開と安定した業績、さらに積極的な株主還元が特徴の企業です。収益性と成長性がバランスよく備わっており、長期投資に適した魅力的な銘柄といえます。

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