高島屋(8233)　88点

1. 会社の概況と特徴（300文字以内）

高島屋は1919年に設立され、1949年に上場しました。全国に展開する老舗百貨店であり、東京、大阪を中心に営業しています。主な事業セグメントは、百貨店業（売上比73%、利益率8%）、商業開発業（11%、17%）、金融業（4%、21%）、建装業（6%、-2%）です。特にインバウンド需要や高額商品が好調で、百貨店業の成長が見込まれます。株式投資としては、安定した収益基盤と連続増配から、堅実な長期投資先と評価できます。

2. 安定した成長の有無

高島屋は安定した財務状況を維持しており、自己資本比率は36.0%です。インバウンド需要の増加と、国内消費の回復が売上と利益に貢献しており、持続的な成長が見込まれます。株主還元にも積極的で、連続増配が続いています。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年2月期の売上高は4,661億円、営業利益は459億円でした。過去数年間はインバウンド需要の回復により成長が続いており、2025年2月期には売上高5,110億円、営業利益550億円が予測されています。株価は2024年9月時点で2,747円、時価総額は3,795億円、総資産は約1兆2,957億円です。

4. 現在の株価

高島屋の時価総額は3,795億円で、総資産は1兆2,957億円、自己資本は4,667億円です。株価は2,747円で推移しており、安定した成長基盤を持っています。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは595億円、投資キャッシュフローは-385億円で、設備投資が活発です。財務キャッシュフローは-206億円であり、現金および現金同等物は928億円です。全体として財務面での健全さが保たれています。

6. 配当性向

過去の配当は2023年2月期に14円、2024年2月期には20円に増加しました。2025年2月期も20円の配当が予測されており、安定した配当政策が維持されています。

7. 採点と解説

• 業績と財務（18/20）: 売上、利益ともに堅調で、インバウンド需要の回復が成長を支えています。

• 株価の安定性（16/20）: 株価は安定しているものの、外部要因による変動に注意が必要です。

• 成長性（17/20）: 高額商品の売上増加や商業開発事業の堅調な成長が期待されます。

• 業界地位と競争力（18/20）: 老舗百貨店として強固な地位を保ち、国内外での影響力を維持しています。

• 配当性向と株主還元（19/20）: 連続増配が続いており、株主還元に対する姿勢が高く評価されています。

8. 総合評価（100点満点中）

88点
高島屋はインバウンド需要や高額商品の販売が好調であり、財務基盤も安定しています。長期的な成長を見込める堅実な投資先として魅力的です。