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三菱地所(8802) 87点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

三菱地所は1937年に設立され、1953年に上場した日本を代表する総合不動産会社です。丸の内や大手町などの東京都心を中心にオフィスビルや商業施設を展開し、賃貸事業が収益の基盤となっています。国内だけでなく、海外でも不動産開発を積極的に行っており、特に北米やアジアでの展開が進んでいます。主要事業セグメントとして、コマーシャル不動産が売上の56%を占めており、住宅事業が26%です。株購入においては、安定した収益基盤と都心不動産の価値が長期的な投資魅力となっています。

2. 安定した成長の有無

三菱地所は、安定した収益基盤を持ち、特に都心の不動産需要が業績を支えています。自己資本比率は31.6%と堅調で、ROEは7.4%を維持しています。株主還元にも積極的で、増配が続いており、配当利回りも安定しています。売上と利益は堅実に推移しており、国内外での不動産開発が将来の成長を支えています。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は1兆5,046億円、営業利益は2,786億円でした。過去数年間、安定した成長を続けており、将来的には海外展開や再開発プロジェクトの進展が業績をさらに押し上げると期待されています。時価総額は約3兆1,292億円、総資産は約7兆6,848億円です。

4. 現在の株価

三菱地所の時価総額は約3兆1,292億円で、総資産は7兆6,848億円、自己資本は約2兆4,288億円です。自己資本比率は31.6%と財務健全性が高く、株価は最近の市場環境により1,900円から3,100円の間で推移しています。都心の再開発プロジェクトや海外展開により、今後の株価上昇が期待されています。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは3,072億円と安定しており、投資キャッシュフローは-3,620億円、財務キャッシュフローは1,004億円です。現金及び現金同等物は2,759億円で、流動性も十分に確保されています。再開発や海外展開のための積極的な投資を行いつつも、キャッシュフローは健全に維持されています。

6. 配当性向

三菱地所は増配を続けており、2024年度の配当は40円、2025年度には43円に増配予定です。配当利回りは安定しており、株主還元に積極的な姿勢が評価されています。今後も安定した配当が期待され、長期投資家にとって魅力的な銘柄です。

7. 採点

  • 業績と財務(20点中18点)
    国内外の不動産事業が安定しており、財務状況も堅調です。

  • 株価の安定性(20点中16点)
    不動産市場の変動に影響を受けやすいですが、都心の高需要が株価を支えています。

  • 成長性(20点中17点)
    再開発プロジェクトや海外展開が今後の成長を牽引する見込みです。

  • 業界地位と競争力(20点中18点)
    日本国内での不動産市場におけるリーダーシップが強固で、競争力も高いです。

  • 配当性向と株主還元(20点中18点)
    増配を続けており、株主還元に積極的な姿勢が評価されます。

8. 総合評価(100点満点中87点)

三菱地所は、安定した収益基盤を持ち、特に都心の不動産市場に強みを持つ企業です。海外展開や再開発プロジェクトの進展により、今後の成長が期待されます。安定した配当と長期的な成長性を求める投資家にとって、魅力的な銘柄です。

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