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あおぞら銀行(8304) 78点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

あおぞら銀行は1957年に設立され、2006年に上場しました。旧日本債券信用銀行を母体とし、事業再編や専門的な投融資に強みを持つ銀行です。主な事業は、国内外法人向けの融資、LBOファイナンス、北米不動産関連の融資です。事業構成の詳細な売上比率は公表されていませんが、法人向け融資とデジタル金融サービスに重点を置いています。総合的には、安定した基盤を持ち、特に専門性の高い分野での成長が期待される企業です。

2. 安定した成長の有無

あおぞら銀行の財務状況は安定していますが、自己資本比率は5.1%とやや低めです。増配の余地があり、株主還元に積極的な姿勢が見られます。売上と利益は回復基調にあり、特に法人向け融資での成長が期待されますが、北米不動産向け融資に対する慎重な対応が必要です。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は2,462億円、営業利益は約-548億円で赤字でしたが、2025年3月期には売上高2,150億円、営業利益246億円と黒字転換が見込まれています。現在の株価は約2,170円で、時価総額は3,720億円、総資産は7兆6,830億円です。

4. 現在の株価

あおぞら銀行の時価総額は約3,720億円です。総資産は7兆6,830億円、自己資本は3,881億円です。自己資本比率は5.1%とやや低い水準にありますが、健全な財務体質を維持しています。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは1,339億円で、安定しています。投資キャッシュフローは1,674億円のプラスで、投資に積極的な姿勢が見られます。財務キャッシュフローは21億円のプラスで、現金および現金同等物は1,499億円です。

6. 配当性向

過去の配当実績は安定しており、2023年には154円の配当を実施しました。2024年3月期の配当は76円に引き下げられましたが、2025年3月期には76~79円と、安定した配当政策が続く見込みです。今後も増配余地があるとされています。

7. 採点と解説

  • 業績と財務(15/20)
    財務状況は安定していますが、2024年3月期の赤字は減点対象です。今後の黒字転換に期待がかかります。

  • 株価の安定性(14/20)
    株価は安定しているものの、業績の変動により株価の変動リスクがあります。

  • 成長性(16/20)
    法人向け融資や北米市場での成長が期待されますが、リスク管理が重要です。

  • 業界地位と競争力(17/20)
    専門的な投融資に強みを持ち、地銀連携やネット銀行にも注力しています。

  • 配当性向と株主還元(16/20)
    配当は安定しており、株主還元への積極姿勢が評価されますが、2024年の減配がややマイナスです。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 78点
あおぞら銀行は、専門的な融資や投資分野での強みを持ち、財務状況も安定しています。赤字決算を経ての黒字転換が期待される中で、長期的には成長の可能性がありますが、リスク管理が課題となります。

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