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太陽誘電(6976) 83点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

太陽誘電は1950年3月に設立され、1970年3月に上場しました。主な事業内容は、セラミックコンデンサーやインダクタなどの電子部品の製造です。主要事業セグメントは、コンデンサーが64%、インダクタが17%、複合デバイスが11%、その他が8%を占めています。海外比率は92%と非常に高いです。株主還元に関しては、配当性向を維持しており、安定した配当を行っています。将来的にはAIや自動車関連市場での成長が期待され、投資対象として魅力的です。

2. 安定した成長の有無

財務状況は健全で、自己資本比率は56%です。株主還元の状況も良好で、過去5年間は安定した配当を維持しています。売上は徐々に回復傾向にあり、特に自動車向け製品の需要が堅調です。しかし、スマホ向けの需要は弱含みで、全体の成長は分散しています。

3. 直近の売上高、営業利益

直近の売上高は322,647百万円、営業利益は9,079百万円です。過去数年間の成長率は変動があり、2025年度の売上高予測は350,000百万円となっています。株価は約4,476円で、時価総額は4,564億円、総資産は608,316百万円、自己資本は340,878百万円です。

4. 現在の株価

現在の株価は約4,476円です。時価総額は4,564億円で、総資産は608,316百万円、自己資本は340,878百万円です。この安定した財務基盤は投資家にとって信頼性のある要素です。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは511百万円、投資キャッシュフローは-827百万円、財務キャッシュフローは376百万円です。現金及び現金同等物は949百万円で、流動性はまずまずですが、投資キャッシュフローの赤字は注意が必要です。

6. 配当性向

太陽誘電は安定した配当政策を維持しており、過去の配当金は22.5円から40円まで増加しています。2024年度の配当予測は45円で、配当性向は引き続き良好です。安定した収益を背景に、将来の配当も期待されます。

7. 採点と解説

  • 業績と財務: 15/20
    売上や利益は安定しているが、成長率にやや波があるため。

  • 株価の安定性: 16/20
    株価は比較的安定しているが、急激な変動が見られる。

  • 成長性: 15/20
    新市場への進出が期待されるが、既存市場での伸びが鈍化。

  • 業界地位と競争力: 18/20
    電子部品業界での地位は高く、技術力にも定評がある。

  • 配当性向と株主還元: 19/20
    配当政策が安定しており、株主還元に積極的。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 83点
太陽誘電は安定した財務基盤と配当政策を持ち、特に自動車やAI市場での成長が期待されます。市場の変動には注意が必要ですが、長期的には魅力的な投資先と言えるでしょう。

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