2024年人気プログラミング言語ランキング:Pythonが2連覇、VBAとCOBOLが意外な健闘
この記事の概要とポイントを解説し、今後学ぶべきプログラミング言語についての考え方を整理します。
概要
調査の背景:
日経クロステックが「プログラミング言語利用実態調査2024」を実施し、473名の回答を分析。
現在使用しているプログラミング言語を3つまで選択する形式で回答を収集。
結果のハイライト:
Pythonが2年連続で1位を獲得。202人(42.7%)が利用しており、人気が圧倒的。
VBAが第2位に浮上(118人、24.9%)。2023年は5位だったが、順位が大幅に上昇。
JavaScriptが第3位(98人、20.7%)で、Web開発関連のニーズが引き続き高い。
COBOLが意外な急上昇を見せている(83人、17.5%)。
利用の背景と理由:
Pythonは、データ分析や機械学習、AI開発で広く活用。
VBAはデータ処理やエクセルの自動化と関連。
JavaScriptはWebページや簡易UI作成に適している。
ポイント
Pythonの強さ:
幅広いライブラリ(NumPy、Pandas、TensorFlowなど)に支えられ、初心者から上級者まで利用可能。
データ分析、AI、機械学習のプロジェクトで特に重要。
VBAの意外な健闘:
エクセルを使ったデータ管理や帳票処理が現場で根強いニーズを持つ。
企業の基幹業務システムに密接に関連している可能性。
COBOLの急上昇:
基幹系システムの保守や銀行業務での需要増加が要因。
高齢化しているCOBOLエンジニアの補充が背景にある可能性。
Web系の堅調さ:
JavaScriptの人気はWeb技術が依然として重要であることを示唆。
HTMLやCSSと組み合わせて、簡易的なアプリケーション開発が多い。
今後学ぶべき言語と考え方
Python:
データ分析やAIを活用する職種で必須スキル。
初心者にとっても学びやすく、転職やキャリアアップに有利。
JavaScript:
Web技術の需要が継続するため、基本的なスキルとして重要。
フロントエンドの知識は他の分野にも応用可能。
COBOLやVBA(特定ニッチへの対応力):
COBOLは銀行や行政機関などの基幹系システム維持に携わる場合有用。
VBAはエクセルベースの業務自動化に適しているため、ビジネス向けアプリケーションに便利。
マルチスキルの重要性:
プロジェクトごとに最適な言語を選ぶ力が求められる。
例えば、バックエンドにはJavaやC#、フロントエンドにはJavaScript、AIやデータ分析にはPythonといった使い分けが必要。
学ぶべき言語は、自身のキャリア目標や関わるプロジェクトによって異なります。この記事からは、データサイエンス(Python)とWeb開発(JavaScript)、さらに基幹系システム(COBOL/VBA)の重要性を再認識することができます。