三井金属鉱業(5706)　88点

1. 会社の概況と特徴（300文字以内）

三井金属は1950年5月に設立され、同年10月に上場しました。非鉄金属業界の大手であり、機能材料、自動車部品、銅箔などを中心に事業を展開しています。特に銅箔は世界首位級のシェアを誇ります。売上構成は機能材料が19%、金属が33%、モビリティが34%で、全体の50%が海外事業です。リサイクル事業にも注力しており、持続可能なビジネスモデルを推進しています。株購入における総合評価は、成長市場のAI向け銅箔需要拡大が期待される点が魅力です。

2. 安定した成長の有無

三井金属の財務状況は健全で、自己資本比率は45.4%と安定しています。株主還元も積極的で、連続して高い配当を維持しています。銅箔事業やリサイクル事業などの拡大が売上成長に寄与しており、成長性も十分に期待できます。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は6466億円、営業利益は316億円です。2025年3月期の予測では、売上高は6850億円、営業利益は470億円と成長が見込まれています。時価総額は2616億円、総資産は6719億円です。

4. 現在の株価

2024年の株価は3548円から5564円の範囲で推移しています。時価総額は2616億円で、総資産は6719億円、自己資本は3048億円です。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは753億円で順調に推移しています。投資キャッシュフローは-349億円と積極的な設備投資を行っており、財務キャッシュフローは-365億円です。現金及び現金同等物は324億円です。

6. 配当性向

三井金属は安定した配当を行っており、2024年3月期の配当は1株あたり140円でした。2025年3月期の予測では、配当は150円に増加する見込みです。今後も安定的な配当が期待されています。

7. 採点と解説

• 業績と財務: 17/20
  銅箔やリサイクル事業などの成長分野が業績を支え、財務状況も健全です。

• 株価の安定性: 16/20
  市場の変動に応じて株価は変動していますが、事業の安定性により基本的には堅調です。

• 成長性: 18/20
  AI向け銅箔やリサイクル事業の拡大が今後の成長を支える要素となっています。

• 業界地位と競争力: 19/20
  銅箔の世界首位級のシェアを誇り、非鉄金属業界での競争力は非常に高いです。

• 配当性向と株主還元: 18/20
  高い配当を維持しており、株主還元に積極的な姿勢が評価されます。

8. 総合評価（100点満点中）

総合評価: 88点
三井金属は、銅箔の世界的な需要増加と持続可能なリサイクル事業に注力しており、長期的な成長が期待される企業です。配当も安定しており、投資対象として魅力的です。