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鹿島建設(1812) 88点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

鹿島(1812)は1930年に設立され、1961年に上場した日本最大手のゼネコン企業の一つです。同社は超高層ビルや耐震技術、原子力発電所の技術に強みを持ち、国内外の不動産開発にも実績を持っています。主要事業セグメントは土木(14%)、建築(41%)、開発(3%)で、海外関係会社からの売上が32%を占めています。利益率は開発事業が22%と高く、安定した成長を見込める事業です。建設業界におけるリーディングカンパニーとしての競争力が高く、長期的な投資として魅力的です。

2. 安定した成長の有無

鹿島は健全な財務基盤を持ち、自己資本比率は37.3%と安定しています。受注残高も2.3兆円と堅調であり、米国不動産開発の成功やインフラ関連工事が進行しています。株主還元にも積極的で、増配傾向にあります。売上高と利益は安定して成長しており、特に海外事業の拡大が今後の成長に寄与する見込みです。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は2兆6,651億円、営業利益は1,362億円となりました。過去数年間の売上成長率は5.1%、利益成長率は1.5%で安定しています。2025年3月期の予測では、売上高2兆7,800億円、営業利益1,320億円が見込まれています。株価は約2,885円、時価総額は1兆4,041億円、総資産は3兆1,614億円です。

4. 現在の株価

鹿島の現在の株価は2,885円で、時価総額は1兆4,041億円となっています。総資産は3兆1,614億円、自己資本は1兆1,808億円と強固な財務基盤を維持しています。自己資本比率は37.3%で、財務的な安定性が高く評価されます。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは1,237億円、投資キャッシュフローは-629億円、財務キャッシュフローは-95億円です。現金及び現金同等物は3,500億円を保有しており、十分な流動性を確保しています。積極的な設備投資を進めながらも、堅実な財務運営が行われています。

6. 配当性向

鹿島は、配当金の増配傾向が続いており、2024年3月期の配当金は55円でした。今後も2025年3月期には45円、さらなる増配が予測されています。配当性向も安定しており、株主還元に対して積極的な姿勢を示しています。

7. 採点(各20点満点)

  • 業績と財務(18/20):安定した成長と堅実な財務基盤、特に海外事業が成長を牽引。

  • 株価の安定性(17/20):株価は比較的安定して推移しており、時価総額も業界内でトップクラス。

  • 成長性(16/20):米国での不動産開発や中南米での展開など、今後の成長が期待される。

  • 業界地位と競争力(19/20):建設業界における最大手の一角として強力な競争力を持つ。

  • 配当性向と株主還元(18/20):増配を続けており、株主還元にも積極的。

8. 総合評価(100点満点中)

88点
鹿島は、国内外での建設・不動産開発事業で高い競争力を持ち、堅実な財務基盤と安定した成長が期待されます。配当政策も魅力的で、長期的な投資先として評価されます。

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