コナミグループ(9766) 88点
1. 会社の概況と特徴(300文字以内)
コナミグループは1973年に設立され、1984年に上場したエンターテインメント企業です。主な事業は、家庭用ゲームや携帯ゲームを中心としたデジタルエンタテインメント(売上比率69%、利益率32%)や、アミューズメント、カジノ機器の販売、スポーツクラブの運営です。海外事業は全体の29%を占めています。ゲーム部門では『eFootball』や『パワプロ』などが好調で、既存ゲームの安定的な収益も見込まれます。株式購入の総合評価としては、成長性と安定したキャッシュフローを持つ企業として魅力的です。
2. 安定した成長の有無
コナミは、ROE14.7%、自己資本比率72.2%と非常に健全な財務状況を維持しています。特にデジタルエンタテインメント事業が牽引し、利益の安定成長が期待されています。株主還元に関しては、継続的な増配を行っており、株主に対する還元策も積極的です。売上も順調に成長しており、成長性と財務の健全性を両立しています。
3. 直近の売上高、営業利益
2024年3月期の売上高は約3,603億円、営業利益は約802億円であり、前年からの増加が見られます。2025年3月期には売上高が4,000億円、営業利益が930億円を見込んでおり、成長が継続する見通しです。時価総額は約1.82兆円、総資産は約6,126億円と業界内でも堅調な業績を維持しています。
4. 現在の株価
コナミグループの時価総額は約1.82兆円、総資産は6,126億円、自己資本は約4,421億円です。現在の株価は約10,015円で、年間高値は12,755円、安値は7,304円です。株価はここ数年で堅調に推移しており、投資家にとって安定感のある選択肢です。
5. キャッシュフロー、現金
コナミの営業キャッシュフローは1,030億円、投資キャッシュフローはマイナス292億円、財務キャッシュフローはマイナス241億円です。現金及び現金同等物は2,737億円あり、健全なキャッシュフローを維持しています。特にデジタル事業の収益がキャッシュフローを強力に支えています。
6. 配当性向
コナミグループは安定した配当政策を維持しており、2024年3月期の配当は1株あたり131円でした。2025年3月期も132~145円の配当が予測されており、今後も持続的な増配が期待されます。株主還元にも積極的な姿勢を示しています。
7. 各項目の採点と理由
業績と財務(20点満点中18点)
デジタルエンタテインメント部門を中心に堅調な業績を維持しており、財務も健全です。株価の安定性(20点満点中17点)
株価は安定して推移しており、長期的な投資に適しています。成長性(20点満点中18点)
既存のゲーム事業の好調さに加え、アミューズメント事業やカジノ機器販売が今後の成長を支えます。業界地位と競争力(20点満点中18点)
家庭用ゲーム市場やスポーツ施設運営において高い市場シェアを誇り、強力な競争力を持っています。配当性向と株主還元(20点満点中17点)
持続的な増配を行い、株主還元に対しても積極的な姿勢を示しています。
8. 総合評価(100点満点中88点)
コナミグループは、安定した収益を上げているデジタルエンタテインメント事業と、今後の成長が期待されるアミューズメント、カジノ機器事業を持つ企業です。財務状況も健全で、安定したキャッシュフローと増配の継続が期待できるため、投資家にとって魅力的な選択肢です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?